二次元しか愛せない系少女、絶賛狙われ中です【文スト】

二次元しか愛せない系少女、ある広告サイト ページ3

私の生活は、株で成り立っている。


家に引き篭って画面を見てればいいだけなんて
私にとってはとんでもない天職だ。


一発山を当てれば、とんでもない額が懐になだれ込んでくる。


…まァ、その金は殆どグッズ等ににに流れていくが。

でも、嫁の為なら全く惜しみなく金をぶちまける←


大元の株価頁を閉じ
アニメのネット通販サイトを開く。



「やだ何コレ可愛いじゃない」



や



「待ってこれ反則だろ」




「ぎゃあああ!?!?

…即買いだな。」




と、この様に盛大な独り言を呟き乍、
次々へとカートへグッズを入れていく。


…そう云えば一度、好きなキャラの滅茶苦茶カッコ良い抱き枕カバーが出品されていたのを発見して


つい興奮して発狂して走り回り、挙げ句の果てには壁にヒビを入れてしまったことがある。


…落ち着いた後、直ぐにお菓子を持ってご近所さんに謝りに走り回った。(



いくらインドア派と言えど、私の二次元に対する愛には物理的なものも敵わない。どやあ←



全く乙女らしくない声を出し乍、唯々画面とにらめっこしていると、ある広告に目が止まった。



「武装探偵社…？」



確かここ最近、巷で話題になっている組織だ。

知らぬ者なき、異能力集団＿ねぇ。


…私知らなかったんだけど…若しかして之が属に云う時代遅れ？←


好奇心に駆られ、広告をクリックしてみると
シンプルなデザインのページが表示された。


ど真ん中には、茶色い煉瓦造りの大きな建物が貼られていた。


大凡、この建物の何階かに武装探偵社の事務所があるのだろう。


下の方へスライドしてみると、
"こちらからも依頼できます！"

と、青色の文字でクリックできるようになっていた。

でも、特に依頼することは＿＿あった。




私はすぐ様、カレンダーを開く。

今日の日付を確認し、次はメールを開く。


その中でも、"たくけてくれ！"と打ち間違えてあるメールを開く。


所々誤字ってありながらも、まぁなんとか理解はできた。


様に、"うっかり裏組織の縄張りに入ってしまって捕まってしまったので助けて欲しい"との事で。


普通だったら面倒臭いので放置しておくが、
武装探偵社に接触できる良い機会だ。


このメールが来たのは一昨日。
まだ捕まっているはず。


私はもう一度、武装探偵社のサイトを開き

依頼するために、青色の文字をダブルクリックする。








＿こんな軽い気持ちで依頼してしまった私を
本気でぶん殴りたいと思うのは、もう一寸先のお話。

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