検索窓
今日:18 hit、昨日:33 hit、合計:307,126 hit

二次元しか愛せない系少女、依頼者 ページ19

谷崎side

コンコン

軽く、探偵社の扉を叩く音が聞こえただけで
ボクと敦君声は出さなかったが
過剰に反応してしまった。

…我ながら情けない。

扉を叩く動作でまず探偵社員では無い事が見受けられる。

だから「依頼者が来た」と云う事が一瞬で理解出来た。

敦君と顔を見合わせ頷き
そっとボクは扉を開けた。




扉の前に立っていたのは
少し童顔の残る黒髪の女の子。

身長はボクより十センチ程小さい。
百六十と云ったところか。

中々話し掛けないボクに疑問を持ったのか
彼女は一度探偵社の看板をじぃっと
「えっと…あ…い、電子手紙の…依頼なのですが…」

少し震えたような声で呟いた。
その声にボクは

「あ、えッと…どうぞ…?」

何が「どうぞ…?」だ。何故?マークが付く。
羞恥心で今すぐ机の下に潜り込みたい。

取り敢えず依頼の話を聞く為に
何時もの場所へ案内した。

その間に敦君がお茶を煎れに行ってくれた。

ボクはソファへ手を差し伸べて

「此方へどうぞ」

と云った。
彼女は

「…有難う御座います」

そう一言だけ呟いた。

すると其処へ敦君が丁度お茶を持ってきてくれた。

「どうぞ、緑茶です」

コトッとお茶を机の上に置くと
ペコリと頭を下げた。

…彼女は緊張しているのだろうか
それともただ無口なだけなのだろうか。

うーん…と唸っていると
敦君が「谷崎さん、」と声を掛けてくれたので
頭の中から抜け出す事ができた。

「えッと…依頼内容は『友人の救出』で宜しいですかね…?」


彼女は少し顔を上げて

「はい…その件です」

目を伏せて云った。

其処で会話が終わる。

「「「……(…物凄く気不味い)」」」

屹度、皆同じ事を考えたのではないだろうか。

何となくポケットに手を突っ込むと
カサ、と紙の音がした。

嗚呼、そう云えば太宰さんに手紙を貰っていた。

内容はまだ見ていない。

取り敢えずその紙をポケットから出して
四つに折り畳んであった手紙を開いていく。

敦君と彼女_依頼者さんはその僕の動作を凝視していた。

全て開き、敦君と中身を見る。

『二人へ

屹度依頼者さんが来ても無言な状況で話しにくくなりそうだから
一応手紙を書いておいたよ。

この手紙には必ず聞くことを書いておくから
コレ通りに話を進めてね。











まず、美女かどうかを確かめて_』

ボクと敦君は其処まで読んだら直ぐに紙を破り捨てた←

依頼者さんは「!?」と驚いている(

…皮肉だが、この手紙のお陰で少し緊張が和らいだ。

二次元しか愛せない系少女、動揺→←二次元しか愛せない系少女、探偵社では



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (319 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
606人がお気に入り
設定タグ:二次元現実逃避 , 文スト , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

氷華(プロフ) - 自分のペースでゆっくり書いて欲しいです(*´ー`*)これからも応援してます!! (2019年2月25日 22時) (レス) id: ed00fd4798 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - とても面白いので、ふっとネタが降りて来た時にでも書いてくれれば嬉しいです!別に、文がおかしくても構いません!間違えたら直せばいいんです!検討お願いします! (2019年2月17日 19時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 自分のペースでのんびりと書いてもらえればうれしいです。この作品の中好きだったので(半分ないよう覚えてないや。汗)とにかくこの作品、途中半端で終わらさずゆっくりでいいのでつづきお願いしますm(_ _)m (2019年2月11日 20時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 続きをオオオオオオオオーーーーーーー(///ω///)♪ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 14ed024632 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘響音(プロフ) - あれ…中也さん、夢主誘った本来の目的は…?(;´・ω・) (2018年4月7日 14時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:お布団@自宅警備隊No.7 | 作成日時:2017年6月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。