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藤の家紋 ページ17

血の匂いがする




夜遅く、早急に任務が終わり藤の家紋で世話になろうと向かっていると鎹鴉の急な伝達により体を振るえ上がらせた


こんなに焦る自分は久しぶりだ

『くそっ』

もっと早く足を動かせ

間に合え




【カァー…隊士を庇い炎柱負傷、鬼を滅し隊士に手を貸せ】



森の中を駆け巡り血の匂いと鴉を頼りながら月夜に照らされた道を全力で走った

『あ…』



目の前には複数の隊士が大きな傷を負い血を流しながら鬼に向かっている姿がみえた煉獄は重傷を負い腹に大きな傷を抱え片足を地面につけていた



鋭い鎌を持つその鬼は再び刃を振るう



『雨の呼吸弍の型…霧雨』



雨が降り始め霧雨は周りを撹乱させていく

その技に見覚えがあった隊士はAに気づきホッとしたのか気絶する者もいた

煉獄は出血が多いのか意識が朦朧としているらしくこちらに気がついていない



『雨の呼吸伍の型…滝落とし』


木を伝い上へ高く飛ぶと重々しい滝雨のような一振で鬼の首を一刀両断する

鬼の首は地面へ叩き落とされると静かに消えていった




『…生きてるか、間抜け』

「フゥ…フゥ」

意識が混濁している中、呼吸で止血をし近くの隊士を守ろうとこちらに刃を向ける煉獄にため息を落とす



『…俺が鬼に見えるか?』

「ぅ…」

「煉獄さん!」



倒れる前にAは煉獄の体を支え近くの隊士と目を合わせる


『怪我は?』

「は、はい。足を負傷しましたが、動けます」

『そうか、もうすぐ隠が到着する。近くに藤の家紋の家があるそこでしっかりと手当を受けろ』

「了解しました…」



『こいつだけ出血が酷いため先に連れていく、周りの隊士も負傷しているが命に別状はない』

「すみません…おれが…もっと、強ければ」

『…泣き言を言って何か変わるのか?』


「そ!…れは…」


手に拳を作り悔しそうに地面の土を握りしめていた



『強くなれ』

「っ!」

『生きててくれてよかった』

「はっはい!!」


隊士は目に涙を浮かべながら両手を着き大きな返事をする。返答を聞き少し微笑むと隊士も笑う



『さて…』

意識をなくした煉獄を背負いながら傷に触らないよう藤の家紋の家へと向かった




「(雨柱の笑った顔…初めてだ

優しく、綺麗に笑うんだな)」

藤の家紋→←蝶屋敷



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ゆず@yuzu - テララさん» 更新頑張ってください!現代編とかもう絶対面白い! (2021年1月3日 14時) (レス) id: 85e74b7017 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - ゆず@yuzuさん» もう少し続きます!現代編も是非! (2021年1月2日 12時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず@yuzu - 現代編!!!!!!まって気になる!!!!!! (2021年1月2日 10時) (レス) id: 85e74b7017 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - うる。さん» こんにちは!とても嬉しいです!続編もあるので是非ご覧になってください! (2021年1月2日 0時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
うる。(プロフ) - はじめまして。とても楽しく読ませていただいています!応援しています(^^) (2021年1月1日 4時) (レス) id: c6a0500e78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テララ | 作成日時:2020年12月5日 18時

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