爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part5 (ページ23)

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大好物ページ23

“奪取”

その個性はオールフォーワンを倒すために生まれた個性でもあった。

それは言葉だけでは奪うような力だけど

本当の意味は

引き継ぎ、奪い…道を形成し託す個性

その人の想いを受け継ぐことさえ出来れば
きっと大きな希望の塊になる

その奪取した個性の意思や願い体内に蓄積させ共に戦う

悪を打ちのめしワンフォーオールを導く力

それは使命でもある

守り助ける

『私は死ねない。次の継承者にそれを託すまでは』

「託すまでじゃねぇ、俺より先に死ぬな」

『最高のヒーローになるまでは』

「約束しろ」

『私は死なない』

「生きろ」

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その夜

「A！」

『わ！？』

仕事から帰宅してきた父である勝に抱きつかれ泣きながら「おかえり」と微笑まれた

この場合帰ってきたのは父、勝だから「ただいま」だろと少し思ったが、その優しげな香りに負けた

『ただいま…』

***

「はい！できたよ！」

『わぁ…』

昔と変わらないトロトロふわふわなオムライス

バターが少し多いくらいにコクがあって

必ず一緒に出てくるクリームシチュー

『牛乳たーっぷりの…クリームシチュー…』

「おかわりあるからいっぱい食べて」

『いただきます』

ホクホクしてトロトロであったかい

『おいしっ』

自然と微笑みが溢れた