爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part5 (ページ22)

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またページ22

部屋に入るとクーラーが涼しく久しぶりの懐かしい感覚にホッコリとした

「夕飯何がいい？」

『…オムライス』

大好物だ

「っ…わかった。トロフワで最高のオムライス作ってあげる！」

『…楽しみにしてる』

父である勝は仕事に出ている為家を留守にしていた

光己は夕飯の買い出しに出るといい買い物袋を持って慌ただしく家を出る

「部屋行かねぇのか」

『…え』

このあいだ無理矢理ここに連れてこられた時は爆豪の部屋で寝泊まりをした。そのため現状は分からなかったがどうやら自分の部屋は幼い頃に使っていた時から変わってないらしい

「ババアが毎日掃除してた」

『そっ…か』

部屋に入るとホコリやゴミなどは溜まっておらずあの頃のまま思い出がそこにいた

『うわ、オールマイトのお菓子のシール懐かしい』

「レアなやつじゃねぇか、クソデクが泣いて欲しがるぞ」

『ふはっ勝己だって悔しがってたくせに』

「その後すぐ同じの当てたわ」

『結局3人同じの引いて自慢し合ってたっけこんなお菓子のおまけ如きで…』

机に手を当て撫でるように触る

何も変わっていない

けど自分達は大分変わってしまった

『わたしは…』

進むべき道を間違ってしまったのではないかと

師匠を見殺しにしてしまったと

復讐心に囚われ…

未熟さ故に弱かった

そんなわたしは

『また家族と呼べますか？』

「…」

『また…爆豪を名乗っていいですか？』

ゆっくりと歩み寄る

『また…家族になってもいいですか』

「当たり前だろうがっ！」

師匠

私はまた

大切な人を作ってしまいました

どうか許してください

守れるくらい強くなります

もう誰も失わない為に

私は

「もう、どこにも行くなっ！」

生きます