欠片 １ 〜アベンジャーズ〜

約束 ページ20

部屋の扉を開けて中に入れば
Aは天井を見つめている

フィル「調子はどうだ？」

声は聞こえているだろうが無反応
こちらを見ようともしない

2人の会話は外にも聞こえる

フィル「君に２、３話を聞きたい。」

瞳だけ動かしてコールソンを見る

(また、売られたの？)

フィル「そうじゃない、助けに来たんだ。」

(助けに？)

フィル「そうだ、皆んなで君を助けに」

(こんな化け物、助けなくてもいいのに)

フィル「そんなことを言うな、素晴らしい力だ。」

(………嘘。また誰かを殺させる。)

自分の手を見つめて悲しそうな瞳

フィル「君、家族は………」

家族と言ったら目を見開いてコールソンを睨み

(家族には手を出さないで！何でもするから！)

シーツをギュッと掴む

フィル「君の家族には何もしない。約束する」

ジッとコールソンを見つめ

(何かしたら、あんたを殺す)

フィル「あぁ、殺せばいい。危害は加えない約束する。」

コールソンは小指をだして

フィル「約束だ」

Aが差し出した指は震えていた
だが、コールソンの温かいぬくもりを感じ

(………わかった。)

フィル「私はフィル・コールソン。よろしくな。」

あまり、詳しい話はまたの機会にしようと思い
名前だけを名乗った。

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