灰色の化物は他世界を歩む【バトスピ】part2

素敵な素敵なアドリブを(伊織side) ページ49

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｢イレギュラー…か……｣






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彼方と奈瑞菜のバトルを
運命神の半神である伊織は身を隠し
こっそりと見ていた



神崎彼方……確か"あの創造神"のお気に入り
と言われている子だろうか

天界に行った時、一度だけ見た事がある






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｢私も一緒なのかな…｣






自分は、終焉ゲームのイレギュラーだった

周りがループされた事を気付かない中
伊織だけは今までの終焉ゲームを全て覚えており
ループしていた事も気付いていた


その中でゲームに参加した友人達の死を
何度目の当たりにしただろうか







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まるで、自分はその劇を観る観客で
観客席からただただ傍観しているしかない





だからこそ……伊織は参加した





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観客が舞台に上がり、台本(シナリオ)には無い
まさしくアドリブで
その劇に変化をもたらす様に＿＿







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｢私達はイレギュラーな存在…
だからこそ、台本通りには行かない｣





その結末は…素敵な終わり方を
するんだろうか……



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