灰色の化物は他世界を歩む【バトスピ】part2

翠と緋 ページ14

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｢ん……｣




目が覚め、瞳を開けると
いつもの天井が見えた

ムクリと起き上がると





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｢あ…コレ………｣



ベッドの横に輝く2枚のカード
色は赤と緑だ








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｢『緋の鳥ゲイル・フェニックス・イグナ』
『翠の神馬エグゼーシド・グリーン』……｣






どれもレッドとピーコックと
同じ様な存在なんだろう

奈瑞菜はそのカードを手に取ると
デッキケースを取り出して改良を始めた。




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あとかた改良し終えた頃
外でやけに楽しそうな声が聴こえた


気になって外に出ると
其所には仲間と、若者二人、老人一人
計三人の人間が居り……







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｢何があったんだ､エト｣


エ｢えっと、神官達が駿太さんとヨクさんの
　為にレアカードを探して来てくれたんです｣





駿｢奈瑞菜ー!見てくれよ!
　俺の新Xレア!｣







嬉しそうに目を輝かせる目の前の少年は
もう何も心配は無い様だ
奈瑞菜は｢良かったな｣と微笑する







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ク｢良く眠れたか?｣


｢夢で変な奴に会った､それにカードも貰ったぞ｣


ク｢…………は?｣






それには皆反応し、此方に視線をやる
どいつもこいつも鳩が豆鉄砲食らった顔だ

証拠としてデッキから2枚のカードを出して
全員に見せた






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｢『緋の鳥ゲイルフェニックス・イグナ』
『翠の神馬エグゼーシド・グリーン』
私の新たなカードだ

夢の中で"セキト"とか言う男に託された｣


エ｢セキトですか!?｣






過剰に反応した彼女は
目を見開くと慌てて問い掛けた

奈瑞菜は頷き
エトは一つ息をすると








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エ｢セキトはかつて邪神皇を封印した勇者…
　赤の勇者の名です

　赤の勇者は十二神皇以外にも
　奈瑞菜さんが持っている

　『紅き神馬エグゼーシド・レッド』

　『ゲイル・フェニックス・ピーコック』

　『翠の神馬エグゼーシド・グリーン』

　『緋の鳥ゲイル・フェニックス・イグナ』…

　現十二神皇の血統を持つ
　カードを使っていたと言われているんです｣



｢彼奴が勇者…!?
だが赤の勇者なのに赤以外も使うのか…｣


エ｢セキトは勇者の中でもバトルが
　とても優秀らしく混色だったそうです｣








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＿レッドとピーコック
　そんで今から託すコイツらを宜しくな









どうやら……自分はとんでもない物を
託されてしまったらしい



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