灰色の化物は他世界を歩む【バトスピ】part2

その気になれば ページ13

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セ｢助けたい、守りたい
　酷く真っ直ぐな意思がありゃ
　誰だって勇者になれるんだぜ?

　奈瑞菜、お前だってそうだろ?｣



｢私が………｣







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自然に胸に掴む

自分にもそんな意思があるのだろうか
全く解らない








ただ、暗黒バトラーの
やる事為す事が気に食わず
彼奴等の思い通りにはさせたくない気持ちは在る


他の人間と関わって
守ってやりたいと言う思いも……







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セ｢奈瑞菜、お前は勇者だよ
　オレが言うんだから間違いねぇ

　だから……レッドとピーコック
　そんで今から託すコイツらを宜しくな(ﾆｺ｣




彼は笑う

その笑みは少しだけ
寂しそうな笑みだった







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＿ブウォッ!!





同時、突風が吹き荒れる


突風には火の粉が舞い
奈瑞菜の視界を覆う







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意識が現実世界に引き戻される中
自分は見た









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赤く、燃え盛る様な不死鳥と

風を味方につける翠の馬を






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