[ぷよぷよ]夢と狂気の魔導師 (ページ22)

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第二十二話　太刀ページ22

私は頭の中であの触手について考察してみた。
まず、あの触手達は基本的に柔らかい。ということは、針金のように衝撃を外に流しているということ。魔法が効かないならば、私の刃物くらいだ。でもどうやって…
＿＿＿＿！！そうか、衝撃を外に逃がさないようにすればいいんだ。
思ったが吉日。早速…！

ギリ…ギリ…

もう骨が完全に折れるくらいまで締め付けられている。急げ。自分！

「っ…かはっ…ぐ…あ゛ああああああああああああああああ！！！！」

するとキルルは両手に持っているナイフを逆手に持った。
衝撃を外に逃がさないそうにするには…！！！

・

ハサミの様に切り落とすのみ！！！

刃筋が交差するように、そしてはさみの如くサタンに纏わりついている触手を全て切り落とすと、サタンはうつ伏せで地面に落ち、急に息が入ったことに思わず咽ているのを気にせずに、キルルは無意識に袖の裾を捲ると、触手が纏わりついていたところに血が滲むような跡が深く残っていた。こんな風になることをわかってて私を…

……そろそろ正直になろう。

「…あんた大丈夫？」

「あ…ああ…」

「それよりも、あんたならあの触手に締め付けられると大変な目に合うことわかってた筈でしょ。なのにどうした庇ったの？」

「無意識だ」

「……まぁいいや。あと触手ははさみのように切り落として、そして弱点かもしれないあの花の中心にある柱頭を狙って」

「…言われなくともわかってる」

「あんたなら通じると思ってた！」バッ！

私は手袋から、あまり使ったことのない物がよく切れる太刀を両手に取った。