172 ページ42
sideキラー
キラ-「入るぞ」
ノックもせずそれだけ告げ勝手に部屋へと入る俺。
ベッドに寝そべりながらチラリと俺を一瞥し、顔を歪める。
キッド「許可してねェぞ」
キラ-「貰うつもりないからな。Aなら大分渋っていたがアイツらが強引に風呂へ押し込んでとりあえず泊める事にした」
キッド「………聞いてねェ」
キラ-「とか言いつつ随分嬉しそうにするんだな」
口角上がってるぞ、と指摘すればお決まりの舌打ち。
今日多いな。
だが当然俺はそんな事気にしない。
ヅカヅカと側まで歩みよるとベッド横の椅子に腰を下ろし仮面の下でフッと笑う。
キラ-「......馬鹿だな、お前」
キッド「…あ"?」
キラ-「遊びのつもりが本気で落ちるなんて、どこのラブロマンスだ?」
キッド「何の話してる。殺されてぇのかキラー」
キラ-「図星だろ?本当に飽きたなら世話しろなんて言わねぇ筈だ」
要らなくなったんなら『捨てとけ』だろう。
それがこいつは『世話しろ』と言った。
しっかり留めておく気じゃねぇか。
もう一度馬鹿だな、と言うと今度は「うるせぇ」と返ってきた。
どうやら認めたようだ。
その証拠に耳が赤い。
頑張って声には出さず笑っていると扉の外からガヤガヤと騒がしい声。
アイツらも分かってる、キッドがAに惚れたって。
だから下手に手は出さねェだろうし俺は任せたんだが…
「お前細ぇな」
「そんな事な…っわ、」
「軽すぎねぇか?骨…」
「お肉付いてるよ!?というか皆んながムキムキで逞しいだけじゃんか」
「んな誉めんなよ照れる」
「おい俺にも貸せ」
「ほい。マジ軽いから飛んでいかすなよ」
「人を物みたいに扱うのやめよう?」
…………………何があったのか、随分仲良くなったようだ。
お陰でキッドの眉間の皺が深くなっている。
今日の夜はこのネタでどれ程酒が進むだろうか。
.
1451人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アボカド - 名探偵コナンの小説がなくなっているんですけどどうしたんですか?見たいです (2021年11月8日 4時) (レス) id: 76d350b07b (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - シアンさん» ぎゃぁぁ!すみませんありがとうございます…!すぐに訂正いたします! (2018年9月30日 12時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - フードがハードになってますよ。間違えててたらすいません。 (2018年9月29日 15時) (レス) id: d9b27504fd (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 翡翠さん» まだ出てないですね…。すみません!多分出てくるのは次章になるかと…!もうしばらくお待ちください…!! (2018年8月21日 21時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 麦わらの一味がまだ出てない…(T ^ T)←気づいてないだけかもしれません。そうだったらごめんなさい (2018年8月19日 22時) (レス) id: a7a84deb30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年2月17日 21時