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side貴方
ローをぎゅうぎゅうしてると不意にお腹へ手が周りグンッと後ろへ引き寄せられ……たと思ったら何故か足が地面に着いてない。
片腕で抱えられたまま宙ぶらりんの私は今何とも情けない姿をしているだろう。
し、身長の差が恨めしい。
ロ「…何のつもりだ。離せ」
キッド「断る。見たとこまだお前のでもねェんだろ?だったら従う必要はねェ。…まぁ、お前のでも掻っ攫うつもりだがな」
ロ「やれるものならやってみろ。そいつは渡さねェ」
キッド「ハッ、もう自分のモノのつもりか?めでたい頭だな」
火花を散らす二人。
何に対して争っているんだろう…?
ぽけ、としながらその様子を眺めているとふと視線を私に向けたキッドと目が合う。
…ちょっと前と雰囲気変わったなぁ。
話した時間は少ないけどそれでも分かる。
彼等もたくさんの死線を潜り抜けて来たんだろう。
目が痛い思いしながらも数ページ読んだ新聞でキッド達の記事はよく見かけた。
大分ヤンチャしてるみたいだけどね。
「久しぶりだね、キッド」
キッド「……お前大分肝座ってんな」
「え?」
キッド「相変わらず面白ェヤツ…」
喉を鳴らす彼に首を傾げてるとローからの殺気が飛んできた。
つい2分前はあんなに可愛かったのにどうした急に。
というか私いつまでこの体勢。
せめて地に足は着けたいです。
「キッド、あの…この体勢きついしそろそろ降ろしてほしいな?」
キッド「あ?…足着いてなかったのか」
「今絶対馬鹿にしたでしょ」
キッド「気の所為だろ。…これなら文句ねェな」
「何をどう思ったら文句がないと言えるのかな?」
ロ「ユースタス屋…いい加減にしろ」
何故か膝裏と背に回った手。
いわゆるお姫様抱っこ状態になってしまった私。
いやほんと何で。
そしてかなり恥ずかしい。
これならまだ宙ぶらりんのままの方がマシなんだけど…
けど体勢が体勢だけに踏ん張ることも出来ず腕から抜け出せない。
暴れてみるも効果はなく、耳元に唇が寄り___
キッド「___じっとしてろ」
低い声で囁かれ、ビクッと体が跳ねた。
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アボカド - 名探偵コナンの小説がなくなっているんですけどどうしたんですか?見たいです (2021年11月8日 4時) (レス) id: 76d350b07b (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - シアンさん» ぎゃぁぁ!すみませんありがとうございます…!すぐに訂正いたします! (2018年9月30日 12時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - フードがハードになってますよ。間違えててたらすいません。 (2018年9月29日 15時) (レス) id: d9b27504fd (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 翡翠さん» まだ出てないですね…。すみません!多分出てくるのは次章になるかと…!もうしばらくお待ちください…!! (2018年8月21日 21時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 麦わらの一味がまだ出てない…(T ^ T)←気づいてないだけかもしれません。そうだったらごめんなさい (2018年8月19日 22時) (レス) id: a7a84deb30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年2月17日 21時