【銀魂】あまのじゃく隊長【沖田総悟】

＃61　お母さん ページ11

隊長の風邪が予想以上に悪く

思わず心配になる



いつもは嫌いだけどね、殺したいくらいだけどね

風邪引いてる人には優しくしないとね

いくら隊長といえども･･･







お粥と薬をもって部屋へ向かう



「たいちょぉー」



障子を開ければあらビックリ



「ゲホッ･･ゴホッ･･･!!」


苦しそうに咳を繰り返している


「たたたた･･隊長！」





背中をさすりながら、何度も咳を繰り返す隊長を

心配でいっぱいになりながら見つめる


流石に死にはしないだろうけど

やっぱ、なんか怖い･･･





「隊長･･･」


「わり･･、大丈夫だから･･･」




ここまで弱っていたのか･･

意外な･･･




「･･･ご飯、食べれる？」


「ん･･」





マスクを外し、私は隊長の足にお盆を置く



「自分で食べれる？」

「･･･は？」



私の言葉に、何故か眉をひそめる


なに？変なコト言いました？





「辛いなら別に食べさせてあげよっかな･･･って」


「･･･お前まで風邪引いたんじゃねぇか正気かオイ」




失礼だなオイ




「人の親切を･･･
　別にいいし、勝手に食えアホ」



そう少し怒り気味で言って、スプーンを渡した


それを受け取った時に、少し手がふれあい

手の熱さに驚く

と同時に、何故か緊張････





「･･･んまい」



隊長が「誰が作った？」と聞いてくるので

無言で自分を指さすと




「はぁーっ･･･はぁーっ･･･」


突然水を飲み干し、息を切らす



「毒盛ってねぇだろうな･･･」


「ホント殺したろか」




途中何度か手を止め、「もう入らねぇ」というが

無理に食べさせた




「･･･量が多いだろィ･･･」

「そんなことないよ、ほら薬」



少し気持ち悪そうに、口元を抑える隊長に軽く答えた


薬を飲み干したところで、私は食器を片付けに


一度部屋を出た





「････お母さんかよ」

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