198、非情な現実 ページ50
貴女「…⁉」
Aの背中に冷や汗が伝った。
まさか本当にオリオンの人ではなかろうかと。
鬼道さんの言う通りだった。こんなところで誰も私なんか狙って来ないだろうと油断してた。
恐る恐る振り向くと、いたのは今まで姿の見えなかったルーサーたちだった。
貴女「…あ…」
とりあえずオリオンの人じゃなくて安心したけど…何の用だろう？
ルーサー「お前がジャパンの女選手、西村Aだな？」
貴女「…はい。ルーサーさんですよね。こんにちは」
いや今はこんばんはか？
ルーサー「ほー。知ってくれてんのか」
貴女「もちろん…」
戦いたかったチームの人だもの。
…って…
貴女「あ…あの…？」
さっきからじろじろとAを見ているルーサー。まるで品定めしているようだ。
ルーサー「へえ…そうか、これがなあ…」
貴女「…？」
よく分からないことをブツブツと呟きながら隅々まで観察していく。
ルーサー「…小せえ体」
貴女「⁉」
すると急に腕を掴まれ、上に持ち上げられた。
貴女「…な…何ですか…⁉」
抵抗して離れようとするが、力では敵わない。
貴女「離して下さい…！」
ルーサー「何でこんな奴をあいつが…」
貴女「…え⁉」
ルーサー「…あいつのお気に入りって聞くからどんな女かと期待してたがこんなもんか…ガッカリだな」
貴女「…あいつ…？」
誰のこと？
ルーサー「お前に俺たちと戦うなんて無理だ。次の試合には出ないことだな」
貴女「…‼」
その言葉にAの胸がズキリと痛んだ。
ルーサー「ジャパンの男共も相手にならないくらいだからな」
貴女「…どうしてそう言えるんですか…⁉」
キッとルーサーを睨み上げる。
ルーサー「さっきジャパンのガラ悪い奴らが勝負しろって言うもんだから相手してやったんだ」
勝負？
まさか灰崎君と吉良君…？不動さんも姿が見えなかったけど…
え…あの三人でも相手にならなかった…⁉
ベルガモ「…お前に世界大会は高望みが過ぎたみたいだな」
そばにいたベルガモまでもがAに冷たい言葉を投げる。
貴女「…そ…そんなの…」
自分でもそう思う時はある。
けどどうしてそれを他の人から言われなくちゃいけないのだろう。
…でも、何も言葉が出てこない。
悔しいのに。言い返してやりたいのに。
この人たちの言うことに間違いはない…そう思ってしまう。
非情な現実にAは泣きたくなった。
その時、ルーサーのAを掴んでいる方の手を誰かが掴んだ。
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アンリ - あの、すみませんが118のところリバ表ではなく下馬評だとおもうのですが…もし合ってたらすみません (2020年5月14日 7時) (
レス) id: 57294cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます！私もクラリオ好きなのでそうおっしゃっていただき、とても嬉しいです…！！クラリオとの絡みはこれからも入れていく予定なので楽しんでいただけると嬉しいです！これからも頑張ります！ (2019年8月2日 14時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - クラリオ好きなので、クラリオとの絡みがとても嬉しくて！！いつも拝見させていただいてます！面白くてキュンとして！！大好きな作品です！！これからも応援します！！ (2019年8月2日 14時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます！氷浦くん可愛いですよね！好きな子ができた氷浦くんも最高に可愛い反応を見せてくれそうだなあと思っています！ (2019年7月20日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ああぁああぁ氷浦くん……！！！かわいい！！！ (2019年7月20日 15時) (レス) id: 09f5487487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年7月20日 13時
