194、人生を変えてくれた一人 ページ46
貴女「舞い上がり過ぎて光の速度で握手まで求めちゃって…」
杏奈「確かに早かったわね」
貴女「急に行って迷惑じゃなかったかなぁ…」
考えるより体が先に動いてしまったことを今更後悔した。
ファンならそういうこともちゃんと考えて行動しないとダメだということは分かっていたはずなのに。
大谷「大丈夫と思うけどな。迷惑がってるようには見えなかったし…Aちゃんにファンって言われたら誰でも嬉しいよ」
優しくAを宥めるつくし。
貴女「そうかなぁ…」
大谷「そんなに考えるなんて、本当に大好きなんだね。あの人のこと」
つくしが微笑ましそうにAを見る。
「…はい」 Aはしゃがみこんだまま小さく頷いた。
貴女「…初めてクラリオさんの出ている試合を見た時…」
大谷「?」
ポツリと話し始めるA。
貴女「「あ、私この人と同じフィールドに立たなきゃ」…って感じたんです」
自分でも何でなのかわからないけど…ふと、そう強く思ったのを覚えてる。
貴女「それで、この人のレベルに近づかないとって思って…」
それから、この人を目標にしようって思ったんだ。
真っ先に、この人と戦いたいって思った。
だから私はあの人のことを勝手に、私の人生を変えてくれた一人だと思ってる。
大谷「クラリオさんのこと話してる時のAちゃんも可愛いな〜!」
頰に手を当てて純粋なAの想いに酔いしれるつくし。Aの意外な一面も、つくしにとっては魅力的に感じていた。
杏奈「ええ…それが気に入らない人も多いみたいですけど…」
こちらへ向かってくるヒロトを目にして「噂をすれば」と呟いた杏奈。
突然「おい」と声をかけられ顔を上げると、ヒロトが不機嫌そうな顔をして立っていた。
貴女「どうしたの?」
今のヒロトに異変を感じながらも立ち上がった。
吉良「右手出せ」
貴女「何で?」
吉良「いいから、ほら」
ヒロトはAの右手を取った途端、強く握ってきた。
貴女「あだだだ⁉」
吉良「はっ、ざまぁ」
してやったりの表情を浮かべ、Aの手を離した。
貴女「急に何⁉しかもせっかく握手してもらった方を!」
右手をさすりながらヒロトを睨む。
吉良「お前がいつまでもヘラヘラしてるからだろうが、バーカ」
薄ら笑いを浮かべながらどこかへ行ってしまったヒロト。
貴女「バ…」
先程言っていた「何を言われても怒らない自信」はどこへやら。
ヒロトに爆発寸前のAだった。
195、夢を夢で終わらせたりしない→←193、語彙力が低下してる
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アンリ - あの、すみませんが118のところリバ表ではなく下馬評だとおもうのですが…もし合ってたらすみません (2020年5月14日 7時) (レス) id: 57294cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!私もクラリオ好きなのでそうおっしゃっていただき、とても嬉しいです…!!クラリオとの絡みはこれからも入れていく予定なので楽しんでいただけると嬉しいです!これからも頑張ります! (2019年8月2日 14時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - クラリオ好きなので、クラリオとの絡みがとても嬉しくて!!いつも拝見させていただいてます!面白くてキュンとして!!大好きな作品です!!これからも応援します!! (2019年8月2日 14時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます!氷浦くん可愛いですよね!好きな子ができた氷浦くんも最高に可愛い反応を見せてくれそうだなあと思っています! (2019年7月20日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ああぁああぁ氷浦くん……!!!かわいい!!! (2019年7月20日 15時) (レス) id: 09f5487487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年7月20日 13時