179、貰っても良い？ ページ31
貴女「じゃあ基山君、ありがとね！」
基山「ああ」
料理の所へ向かうAを見て、安心したタツヤ。
基山(良かった…元気になってくれて)
微笑ましくAを見送っていると、ヒロトが隣に歩いて来た。
吉良「あいつと何してたんだよ」
基山「…！」
やはり、さっき二人で戻ってきたところをヒロトにも見られていた。
ヒロトには二人でいるところを見られたら駄目だと思っていたのに。
Aと一緒にいるといつの間にか、そんなことも忘れていた。
基山「…ちょっと様子を見てきただけだよ」
吉良「仲よさそうに戻ってきたのにか？」
Aはタツヤとどこかへ行ってからというものすっかり元気になった。それを見て苛立っているヒロト。
基山「…それより、後でちゃんと西村さんに謝っておけよ？ヒロトの言ったこと、気にしてたみたいだから」
タツヤからの忠告に、ヒロトはピクリと反応した。
吉良「…気にしてたのか？あいつ…」
基山「普段から思ってもないこと言ってるからだぞ」
吉良「…あんなの、いつもと変わらないやりとりだろうが…本気にしてんじゃねぇよ…」
そう言いつつも、その表情からは自責の念が伺えた。
基山「……」
吉良「…何だよ」
基山「…やっぱり好きなんじゃないか。彼女のこと」
吉良「……いい加減怒るぞ？」
まだ言ってるのかと、ヒロトは目を細めた。
基山「…じゃあ、俺の思い過ごしか？」
吉良「…当たり前だろ」
タツヤは少し黙り込んだ。
基山「……それなら…さ」
そして、口にした言葉は…
基山「…俺が西村さん、貰っても良い？」
吉良「………はっ？」
ヒロトはタツヤの言ってる意味を理解するのに時間がかかった。
そしてタツヤも、何故自分がそんなことを口にしたのか分からなかった。
二人はしばらく固まったままだった。
吉良「……おいおい、気ぃ狂ったのかよ」
ようやくヒロトが声を出した。
だが、今にも消えそうなくらい小さな声だった。
吉良「…本気か？」
基山「………」
タツヤは自分で言ったことが信じられず、呆然としていた。
吉良「…お、女見る目ねーな‼あいつのどこがいいんだ⁉」
ヒロトは気が動転して止まらない。
吉良「今日のお前、おかしいぞ！悪いこと言わねーからやめとけ‼」
基山「…ヒロト」
吉良「なッ何だよ⁉」
基山「そんなに困るんだな。俺が西村さんを好きになったら…」
熱くなっているヒロトの気持ちを、タツヤは冷静に、そして少し悲しそうに汲んだ。
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アンリ - あの、すみませんが118のところリバ表ではなく下馬評だとおもうのですが…もし合ってたらすみません (2020年5月14日 7時) (
レス) id: 57294cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます！私もクラリオ好きなのでそうおっしゃっていただき、とても嬉しいです…！！クラリオとの絡みはこれからも入れていく予定なので楽しんでいただけると嬉しいです！これからも頑張ります！ (2019年8月2日 14時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - クラリオ好きなので、クラリオとの絡みがとても嬉しくて！！いつも拝見させていただいてます！面白くてキュンとして！！大好きな作品です！！これからも応援します！！ (2019年8月2日 14時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます！氷浦くん可愛いですよね！好きな子ができた氷浦くんも最高に可愛い反応を見せてくれそうだなあと思っています！ (2019年7月20日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ああぁああぁ氷浦くん……！！！かわいい！！！ (2019年7月20日 15時) (レス) id: 09f5487487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年7月20日 13時
