4話 ページ6
この何も無かった村をここまで大きくしたのは誰でもなく深澤だ、翔太と涼太と岩本は深澤と小さい頃から一緒で努力してきたのをずっと見ていた
行く宛のない妖怪達を今の村に受け入れたのは深澤で、阿部や佐久間、目黒、ラウール、向井もその内の1人だ
｢そういうが分かるんやろうな〜Aは｣
｢名前付けたのも深澤くんやしな｣
｢深澤くん忙しいから俺らで我慢してな〜？｣
『きゃっきゃっ！』
くすぐると楽しそうに笑うA
｢僕この子の服とか見てきます！！｣
｢わかった｣
涼太にAを渡し、ラウールはよく通う呉服屋に急いで向かった
｢じゃ、俺も見回り再開してくるわ｣
｢あ、俺も行きます！｣
翔太と向井も出ていった
｢3人はどうするの？｣
残った3人に涼太が問いかける
｢俺は勉強会あるから行くよ｣
｢それ俺も行くー！｣
｢佐久間来ても寝てるだけだけどね｣
｢そ、そんなことねぇし！｣
明らかに目が泳ぐ佐久間
｢目黒は？｣
｢んー仕事切りついてるのでだてさんの手伝いします｣
｢なら一緒にこの子の子守りしよう｣
｢はい！｣
それからAにご飯をあげたり
色んな服を着せたり、Aが泣くたんびに抱っこして縁側を歩く涼太
何故彼がそんなに赤ん坊を扱うのに慣れているのか不明で目黒は｢だてさんすげぇな…｣と感心していた
｢そろそろみんなの仕事が終わる頃かな…目黒、晩御飯作るの手伝ってくれる？｣
｢あ、はい｣
静かに眠っていたAを布団に寝かして
2人は部屋を後にした
｢涼太〜飯まだ…っていねぇの？｣
涼太達が居なくなった後、見回りが終わり帰ってきた翔太
『ぁぅ…』
｢え？｣
そこには今日拾ってきた人間の赤ん坊
なんでここに…と思ったら
『うぇぇぇえん』
｢え！？は！？なんで泣くんだよ！？｣
ブンブンと周りを見ても誰もおらず
泣き止まないAを見つめる
｢え〜…どうすんだよ…｣
早く涼太戻ってこいよと思ってもすぐには来ない
｢こうか…？｣
慣れない手つきで泣いてるAを抱き上げてみる
『ぁ…う…？』
｢よ、よしよし…？｣
すると泣き止んだみたいで翔太の顔を見つめるA
｢なんだよ…｣
『きゃっきゃっ！』
泣き止んだと思ったら急に笑い出して困惑する
｢まぁ泣き止んだからいいか…｣
背中をぽんぽんしながらユラユラ部屋の中を歩き回る
｢(何だか昔を思い出すな…)｣
昔滅多に泣かない涼太が声を上げて泣いていた時
涼太を抱きしめて背中を撫でていた時があった
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
