46話 ページ48
「そっかぁ…僕もありがとね」
阿部はちょっと複雑そうな、でも嬉しそうに微笑んだ
『明日はラウールかぁ〜』
「あの子は若いからね、色んなとこ連れていってくれるんじゃない？」
『楽しみー！』
「そろそろ日が暮れるし屋敷戻る？」
時間を忘れて話していると
いつの間にか太陽が沈みかけていた
『早いなぁ』
「屋敷まで送るよ」
ヒラヒラと服をなびかせながら
ふわっと立ち上がる
『綺麗だね』
「え？」
『ヒラヒラしてて綺麗と思って』
「ありがと」
はい手、と差し出され握ると
『うわっ！』
「ははは！驚いた？」
阿部の手を握るとA自身もふわっと浮き上がった
『え、どういう仕組み？？？』
「僕に触れてたら飛べるんだよ怖い？」
『若干…？』
初めての感覚に戸惑うA
「もうすぐ着くから」
それから数分すると部屋の前にたどり着く
『楽しかったー！』
「お気に召してよかったよ」
『またお話しようね阿部ちゃん！』
「もちろん」
「あ！Aちゃん帰ってきたの！」
すると、ラウールが走ってやってきた
『うん、今帰ってきたよ』
「あのね！明日行くところなんだけど…」
ラウールが明日の予定をAに言う
「(俺は帰るかな)」
その間に阿部はまたふわりと飛んで自分の森へ帰ってしまった
「てな感じ！詳しいことは明日行ってからのお楽しみだよ！」
『分かった！明日楽しみにしてるね！』
「あ、いっつも翔太くんが朝起こしに行ってるんだよね？僕明日起こすよ！」
『じゃあ翔太に言いに行かなきゃ』
「ダメだ」
「なんで！？」
翔太に言いに行くと、案の定そう言われた
「俺が起こすって決めてんの」
「たまにはいいじゃん！」
「ダメ」
「もう〜Aちゃん何とか言ってよ〜」
後ろにいたAに泣きながら抱きつくラウール
それを見た翔太は少し不服そう
『翔太はなんのこだわりなの』
「………」
『ねぇねぇしょうちゃ！』
「なんだよ」
『朝しょうちゃに起こして欲しい！』
「…は？」
なんで俺が…と考えてると
『しょうちゃが好きだから！』
「っ！………仕方ねぇな」
『やったー！しょうちゃすきー！』
「(お前が言ったのに覚えてねぇのかよ)」
「ねぇお願い翔太くん！」
1回だけだから！とお願いポーズをするラウール
「ダメなものはダメだ」
断固として許可しない翔太
『じゃあ分かった』
そこでAが口を開く
『翔太のお願い聞いてあげるからラウールのお願い聞いてあげて』
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
