31話 ページ33
『離してもらいたいなぁ』
ずっとくっついて話さない向井に困惑していると
｢康二？｣
｢うわっ！何すんねん照兄！｣
向井の首根っこを掴み引き剥がしたのは
『あ、おかえり』
｢ただいま｣
着替えが終わった岩本だった
｢もう離してや〜｣
｢康二、今日は俺の日だから｣
Aがいる反対に向けて向井を降ろし
｢追加で外周200回走ってこい｣
｢えぇ！？酷ない！？｣
｢走ってこい＾＾｣
｢はい…｣
めっちゃ笑顔の岩本が怖くて大人しく走る向井であった
『康二かわいそー』
｢思ってねぇだろ｣
『あ、バレた？』
｢バレバレです｣
じゃ、行くかと手を差し伸べる
『エスコートお願いします！』
Aもその手を握る
｢時間的に賑わってるかもな｣
『大通りはお店多いからね』
向かったのは色んなお店が並んでいる大通り
(イメージ〇と千尋みたいな感じ)
｢人多いから離れんなよ｣
『はーい』
さっきよりも強く手を握って歩く
Aはキョロキョロどのお店に行こうか悩んでいる
｢何食べたい？｣
『悩む』
｢じゃあ俺が適当に買ってくるよ｣
Aはここに居て、と手を離して行ってしまった
『離れるなって言ったのひーくんなのに』
ほんとに人多いなぁと思っていると
｢よぉ、姉ちゃん1人？｣
『ん？』
｢俺たちと遊ばない？｣
岩本が帰ってくるのを待っていると
人型の妖怪2人組が声をかけてきた
所詮よくあるナンパというやつだろう
Aはめんどくさいと思い無視した
｢なに無視すんの？こっち見てよ｣
『(ひーくんはよお帰ってこんかい)』
岩本が傍にいれば勿論、声なんてかけてくる輩はいないだろう
｢てか姉ちゃん人間みたいだな、どうやってやってんの？｣
そう言いながら触ってこようとしてきた手を
『触んないで』
｢いでっ！｣
バシッと払い叩いた
｢何すんだ！｣
『こっちのセリフだし、それより痛い目見たくなかったら早く帰った方がいいと思うけど』
｢あ？てめぇ何言っ…て…｣
男はAの方を見て、固まってしまった
『何？』
｢え、あ、いや俺たち帰ります…！｣
｢失礼しました！！｣
『え、なに？』
突然男2人は青い顔をして、逃げて行った
『(なんだったんだ…？)』
Aが不思議に思っていると
｢A、ほらこれ食え｣
『あ、ひーくんおかえりありがとう』
後ろから岩本の声がして、振り向くと笑顔の彼がいて焼きそばを渡してきた
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
