23話 ページ25
"内密にの？"
言おうと思ったが神子に口止めされているので
『…ちょっと…森の中でお昼寝してました』
誤魔化すためにそういうと
「は？昼寝なら屋敷でしろよ、動物にでも襲われたらどうすんだよ」
『…ごめんなさい』
しゅん…と下を向いて落ち込んでいると
「…ごめん、そんな怒ってねぇから」
ポンっと頭に手を乗せられ
『…ほんとに？』
「……ちょっと心配はしたから、反省しろよ」
『はーい』
チラッと見上げると翔太の顔は嬉しそうだった
「んじゃ、帰るか涼太が飯作って待ってる」
犬に変わり乗れる様に伏せる
『翔太ってさ』
「ん？」
『………優しいんだね』
横に座りながらそう言うと
「…走るから落ちんなよ」
照れ隠しか、何も言わず屋敷まで戻って行った
ーーーーーーーーーーー
「Aちゃん帰ってきたー！」
屋敷に戻るとラウールと目黒が門の前に立っていた
『らうー！めめー！ただいまー！』
「もうほんとどこ行ってたの？」
『内緒』
シーっと口に指を当てて言う
「何それー！」
教えてよ〜とAに抱きつく
「だてさん達待ってるよ」
目黒も撫でながら言う、顔はほっとしているようだった
『ふっか何か言ってる？』
「めっっっちゃ心配してるよ」
「早く会ってあげて」
『怒られたらどうしよ…』
流石に怒られるかな…と心配していると
「ふっかがお前を怒るわけねぇよ、手ぇ貸せ」
『へ？』
翔太がAの手を取り屋敷に入る
「(翔太くんなんか大胆になってない？)」
「(何かあったのかな？)」
コソコソラウールと目黒が話しているのを他所に
翔太はAと深澤の元へ
『(翔太って…意外と男らしいのかも)』
翔太の横顔を見て、綺麗だとは前から思っていたけど握られてる手もゴツゴツしていてやっぱり男なんだなぁと改めて実感した
「あ、Aちゃん帰ってきたんだね」
「もうー！心配したんだからね！」
『ごめん2人とも…』
向かってる最中に阿部と佐久間とすれ違い
先程の2人と同じ反応された
「お兄ちゃんも大変だね」
Aを引っ張っている翔太を見て微笑む阿部
「誰がお兄ちゃんだ！」
「えー顔は嬉しそうだけど」
「っ、…」
図星なのか少し顔が赤い
『翔太？』
「…っ、たく…ほっといて行くぞ」
そういうと手を離してしまい歩いていった
「あーもう素直じゃないんだから」
「A！ごーごー！」
追いかけろと言わんばかりに2人に応援されて
『……待って翔太』
駆け足で翔太を追いかけて
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
