妖花の瞬き

17話 ページ19

『阿部ちゃんー！だいちゃーん！』

「お、いらっしゃいAちゃん」

「よく来たな！A！」

2人とも笑顔で出迎えてくれた

「今日はなにする！？」

「勉強する？」

教えたいのかニッコニコで聞いてくる阿部

『久々にだいちゃんのアレみたい』

「アレか！久しぶりだからできるかな」

何やら準備運動を始めた佐久間

「俺も見てよー結構好きなんだよね」

と、阿部もAの席に座る

「じゃあ行きます！1問目！」

ポンッと音がして、煙の中から出てきたのは

『はい！』

「はい！A！」

『ふっか！』

「正解！」

深澤そっくりに変身した佐久間だった
これをたまにやるみたいで

「ふっかから耳としっぽ出てるの面白すぎるでしょ」

「いやー俺もまだ修行が足りねぇな！」

「どこで使う気だよw」

ははは！と笑う阿部

『次は！』

「はい！じゃあ次はこの人」

再びポンッと音がして煙が出て現れる

「はい！」

「はい！早かった阿部ちゃん！」

「目黒！」

「正解！」

『くっそー！さっき会ってきたのに！』

今度は目黒に耳としっぽがついてる状態だった

「雑誌のモデルでしょー？さっきだてさんから聞いたよ」

「ふっかがめっちゃ反対してたって聞いたけどほんと！？」

『ほんとだよ！めっちゃ過保護！』

「ホントだったの？まじウケるんだけど」

いやでもそんなふっか俺は好きだー！と叫ぶが

「ここからじゃ声聞こえないよ佐久間」

「ふっかー！」

『ふっかー！』

2人して叫ぶ様子を見た阿部が

「そう言えばAちゃん、ふっかの事ふっかって呼んでるよね」

『ん？』

「いやほら昔はたっちゃんって言ってたからさ、なんで呼び方変わったのかなって」

阿部にそう聞かれるも

『んー…気づいたらふっかって呼んでたし、そんな呼び方してたの？』

本人は覚えてない様子だった

「してたしてたー！いっつもふっかにくっついてたし！構ってもらえなくてよく駄々こねてたし！」

『うそー！』

「ほんとー！」

あの時のA可愛かったなー！とニコニコしながら言ってくる佐久間

『全く覚えてない…構ってくれないの慣れすぎたのかな…』

「うーん、まぁふっかもたまには休めよとは思うけどね」

『だよね！もう涼太が休めって言っても休まないんだから』

「今度無理してでもどこか遊びに連れていくといいよ」

『えー来るかなぁ』

「Aが言うなら来るって！」

『…じゃあ今度言ってみるね』

「うん、また何かあったら話聞くからね」

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