198. 一筋・Doraco ページ48
Aがポッターをこんなに必死に止めるのは何か理由があるのか？たかがトライウィザードトーナメントの代表に選ばれただけじゃないか
そんな事を思っていると、ポッターの肩を後ろから奴が叩いた
ﾋﾋﾞ「ハリー、そろそろダンブルドア達が来る、校長室で他の代表選手も待っているよ」
ﾊﾘ「ヒビキ、うん、今行くよ」
ﾋﾋﾞ「……僕も代表に選ばれたんだ、A」
『え、あ、うん、……おめでとう』
ﾋﾋﾞ「僕は君のために永遠の栄光を勝ち取るよ」
こいつ、まだAの事諦めてなかったのか、
ﾋﾋﾞ「こいつまだ諦めてなかったんだって顔してるね、マルフォイ笑」
ﾄﾞﾗ「なっ、……そんな顔してない」
ﾋﾋﾞ「昔から諦めは悪い方なんだ、だから言ったでしょ？取られないように頑張ってって」
ﾄﾞﾗ「取られる？僕がAを手放す訳ないだろ」
ヒビキは不敵な笑みを浮かべて、ポッターに続き校長室の中へ入って行った
『ドラコ、？』
ﾄﾞﾗ「なんだ」
『手、握る力強くなってる』
ﾄﾞﾗ「ぁ、悪い、痛かったか？」
『大丈夫、それよりも、ドラコがイライラしてるなって思って』
ﾄﾞﾗ「そりゃするだろ、あいつムカつくんだよ、」
『セオリといい、ヒビキといい、大変だねドラコ』
ﾄﾞﾗ「随分と他人事だな」
『だって私はドラコ一筋ですから』
ﾄﾞﾗ「……そうだな笑」
僕はそこまで不安にならなくても、Aが一途に思ってくれている限り、こいつを大事にすることだけ考えてればいいんだ
『医務室、戻ろっか』
ﾄﾞﾗ「その前に少し付き合ってくれ」
『え、どこに、？』
ﾄﾞﾗ「いいから」
僕は人が少ない廊下にAを連れていき、物陰に隠れた
『こんな所に、何かあるの？』
ﾄﾞﾗ「サム、動いてるぞ」
『え、？』
Aがいつも身に付けているショルダーバッグがずっとモゾモゾ動いていた
Aは辺りに人が居ないか見渡した後、ゆっくりとサムをバックから取り出した
『サム？どうしたの？』
ﾄﾞﾗ「何か苦しそうだぞ」
『この間私が体調を崩した時もこんな感じだったの、ずっと苦しそうで見るのが耐えられなかった』
ﾄﾞﾗ「とりあえず、そっとしておくしかないな」
『うん、前もそっとしておいたら次の日元気だったから大丈夫だとは思うんだけど、』
ﾄﾞﾗ「元気出せ、きっと大丈夫だ」
Aは浮かない顔をしながら、その場にしゃがみ込んだ
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2022年1月15日 5時
