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171. Part 2 ページ21

蝶が死んだ?じゃあこの小さな蛇はバジリスクって事?そんな、バジリスクはもっと大きいよね、?


『……何で私、死んでないの、?』


バジリスクと何度も目が合ってる、何なら今見つめ合ってるのに何で私は死んでないの?


『この子どうしよう、』


小さなバジリスクは瞳がとても大きく丸い。牙も生えきっておらずとても可愛い顔をしている

バジリスクは私の腕に絡まり"キュー"と鳴いた。まるで私の事を飼い主と思っているように


『ごめんね、私パーセルタング話せないんだ、』


この子を私は捨てる勇気がない。でもこのままじゃこの家にいる誰かが犠牲になりかねない

私は机の引き出しからガーゼを取り出し、小さく切りとった。そしてその切り取ったガーゼをバジリスクの目元に巻き付けた


『……こうしておけば、誰も目が合う事はないよね』


バジリスクは何が起こっているのかわかっていない様子で首をキョロキョロ動かしている。


『……今日から私が君の事守るね』


バジリスクを育てるなんて危険だと分かっている。でもこの子は罪を何も犯してない。それなのに殺されてしまうのはとても可哀想だ

バジリスクは私の腕に顔をスリスリと擦り付けて鳴いている。私の事を好きになってくれたみたいだ


『私は君に見つめられても死なないからね、責任もって君を育てるよ!………君の名前はサムだ!』


私は小さなバジリスクに"サム"という名前をつけた。これといって理由は無いけど、サムって名前なんか可愛くない?


『これからよろしくねサム!』


サムは一言"キュウ"と鳴き、口角をあげた。綺麗な黄色い瞳は見れないけど、この子を守るには隠すしかないんだ




私の生活がまた1つ変わり始めた

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作者名:キクラゲ | 作成日時:2022年1月15日 5時

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