武装探偵社の高校生くん【文スト】

第二十話 ページ22

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「なに？太宰が消えた？」

「はい。連絡してもつながらなくて…下宿にも帰ってないようで…」


鈴が学校へ行ってしまい、敦が国木田に太宰がいないことを伝えた

しかし探偵社員は顔を合わせて


「また川だろ」

「また土中では？」

「また拘置所でしょ」

「…………」


やはり太宰さんの扱いが雑だ

そう言ったあと皆さんは仕事に戻る。やっぱりそうなのかなぁ…


「(…鈴くんにも聞いてみようかな)」







＊




『(小テストは２０点中１８点…追試なし)』



昼放課。

朝はやっぱりあの連中が課題を写しに群がってきたのを一蹴。毎度毎度、面倒なんだよな

そう悪態をつきつつ、僕は端末機を弄る

そこには赤く点滅した丸…地図上にそれが現れている






『(あの女性の拠点はココか)』


昨日逆探知して調べた情報

探偵社のパソコンから端末機に移したのだ。



『(…歩いていけば、間に合うか)』



今朝作ってきたお弁当を口に運ぶ。うん、僕が作ったベーコン巻き美味しい。

あ、そういえば太宰の姿を見ないな。どうでもいいけど

それよりこの端末機はとても便利だ、僕が使えば情報収集お茶の子さいさい

だが…



「あー！ツッキースマホ持ってんジャーン！」

「お、ツッキー！連絡先交換しよーよ」

『…いやだ』



僕が端末機をチラつかせれば奴らが現れる

「連絡先交換部隊」僕はそう呼んでいる。大嫌いだから

この３年間この部隊が現れても、罠にかかったことはない。



「ちぇー…ツッキーのLI◯E見たかった」

「絶対面白いのにな」

「あ、購買行こー」

『(行け行け)』




今回も追い払うことに成功した。

全く面倒だ。もう声をかけないでもらいたいものだよ



『あ、探偵社に遅れること言わないと…』



放課後は友達なんてものと遊ばず、記憶消去してバイトへ

ああ…もう異能は使わないと決めたのに







『まぁ…僕のことを知ってしまったのだから…仕方ないよね』








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