最強と最強(仮)？ ページ14
緑川「やっぱトリオン兵来ないと任務って暇だね〜。」
草壁隊の防衛任務担当の日。トリオン兵の来ない立入禁止区域は、簡潔に表すなら��暇��であった。
警戒は怠らないが、会話に花が咲いてしまうのは仕方のないことだろう。落ち着いていると捉えることもできる。
緑川「あ、そうだ。
一馬先輩、一馬先輩は弓場さんとヒメさんが1対1で戦ったらどっちが勝つと思う？」
緑川のこんな質問に、里見はうぅんと天を仰いで考える。
射手という、自由さを持ち合わせている姫坂と、圧倒的高速射撃を持つ弓場。一筋縄で出る答えではなかったのだ。
里見「んん……、でもさすがに弓場さんかな。いくらヒメちゃんでも弓場さんの早撃ちには敵わないと思うなぁ。」
緑川「でもこの前、いずみん先輩がヒメさんと弓場さんならいい勝負になるんじゃないかーって言ってたよ。」
里見「うぅ〜ん…、いやでも、俺的には弓場さんかなぁ。」
佐伯「それ一馬が弓場さんに勝って欲しいだけじゃね？」
佐伯の言葉に ナハハ と頭を掻く里見は、やはり弓場を師匠として心底尊敬しているらしい。
緑川「え〜、じゃあ竜司先輩はヒメさんが勝つと思うの？俺は案外ヒメさん勝てると思うんだけどな〜。」
佐伯「弓場さん一択だろ。」
カッコいいものに目がない佐伯もどうやら弓場に一票投じるらしい。緑川は少し不服そうだ。
緑川「そうだ、ちょっとログ漁ってみようよ。もしかしたらヒメさんと弓場さんが戦ってるの、出てくるかもしれないよ！」
佐伯「いいじゃん！やろうぜ！」
草壁「…そんなことやるよりも、本人たちに直接聞くのが早いんじゃない？」
三人衆に雷が落ちた。
緑川「そうじゃん！一馬先輩いれば弓場さんも教えてくれるじゃん！」
里見「いや〜〜、それはどうかなぁ。」
緑川「いいじゃん！防衛任務終わったら弓場さんのところ行こうよ！」
佐伯「オッシャア！」
草壁「なんでもいいけど、今は任務に集中してくれる？」
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作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年5月19日 20時
