【WT】青春待ったなし！！！！！ (ページ12)

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「はーい、じゃあ最後に写真だけ撮らせてもらって、終わりまーす！」

あれよあれよと迎えた取材の日。テレビとかじゃなくて本当によかった。なんでも、いつもとは一風変わった広報誌を作りたいらしい。

『つ、疲れた…。』

王子「なかなか楽しかったじゃないか。貴重な体験だね。」

『やっぱり断ればよかったですよ…。嵐山隊の人たちはこんなことをいつもこなしてるんですか…。』

王子「これからは僕たちにも回ってくるかもしれないね。」

『ぜっっったいに断ってください。』

広報誌デビュー、無事(？)終了。

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木虎「そういえば、そろそろ次の広報誌の撮影があるんじゃないですか。」

嵐山「あぁ、そのことなんだが、次は王子隊のエース2人が出るみたいだぞ。だからうちは休みだそうだ。」

木虎「姫坂先輩と王子先輩が？…どうして。」

他所の隊が選ばれたのが不服なのか、少し口眉間に皺を寄せる木虎。プライドを傷つけられたとまではいかないが、やはり少し悔しいらしい。

嵐山「なんでも、2人がボーダー外で話題になってるらしいとな。
お、噂をすれば。広報誌の見本が届いたぞ。うちにも送ってくれるなんて、根付さんは気が回るな。

王子はさすがだな。ペースを崩さず受け答えできている。姫坂は…、ふっ、序盤は少し硬いな。」

まるで娘を見るかのような感想だ。ゆるゆると口元を緩めながら姫坂と王子が答えたインタビューを読み進めていく。
ページを捲ると、撮影時に撮られたのであろう写真がちらほらと載っていた。

載っていたのだが…。

木虎「……これ、ボーダーって言うよりかはモデルみたいな写真じゃないですか？全然宣伝になってないじゃないですか。」

一応隊服は着てはいるものの、まるでモデルの雑誌かと錯覚してしまうような2人の写真がそこそこの量載っているのだ。

もちろん、この見本を見て姫坂はふらりと倒れかけた。