灰谷蘭は騙されない【東京卍リベンジャーズ】

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バイクで帰る頃には夜になってる



横浜に着くと獅音のバイクからAが降りてきた



ニコニコ話してる姿に竜胆もビックリ



『イザナくんに頼んだら良いよって言ってくれたの渋谷行ったら獅音くんが居たからさ！合流しちゃった！獅音くん、かっこよかった〜！』



『東卍ボコボコにしててね！』

しゅ、しゅッ！と真似をしてるのか効果音付きでモノマネを披露してる


いつの間にか獅音くん呼びになってる…。


獅音も何処と無く嬉しそうだ。


『あ、見てみてイザナくん！イザナくんのと似たピアス買ってきちゃった〜』



花札のピアスを見せびらかすAに微笑ましく見つめる大将

そして大将と目が合うと誇らしげに笑ってくる


俺のいない間に距離を縮めてるやつもいれば毒占欲むき出しの奴もいる


1歩出遅れた…


完全にそう思った。だけど今ここで俺から行くと大将の機嫌を損ねるから何も出来ない



それが堪らなく悔しい。



ようやく勝てた、と思ったのにすぐ差を見せ付けられる


なんて手強い相手なんだろう。



燃えると言ったはいいもののどうすれば良いか


必死に考えても何も思いつかない。





関東事変で見せ付けるしか道は無いのだ



狂犬より目立ち王に気に入られる


それしか姫の中の記憶に残るのは








不可能なんだ。




竜胆も同じ事を考えたのかギュ、と拳を作っている




そうだ、俺達も今日はいい仕事したと思う




少しは褒めてくれてもいいだろ？





天竺の姫さんよ

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