灰谷蘭は騙されない【東京卍リベンジャーズ】

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天竺発足時、ソイツは


ちょこんとイザナの後ろに立っていた。





弱い弱いアイツは沢山の騎士に守られたお姫さま




その姫は自身の手を汚すことなく愛されて守られていた。




理由は簡単。王のお気に入りだから






大きな目を細めて笑った顔は確かに可愛い



それだけじゃない。



子犬のように疑いもせず駆け寄ったりする従順さ


猫のような強かさを兼ね備えていた。





自分が可愛いと分かってる奴。



そんなアイツに皆コロりと落ちてしまう








例え王を騙せても俺は騙されない



「気持ち悪い笑み浮かべんな。」



2人きりの時もその愛され笑顔を振りまく女に告げる



すると女は笑顔をやめた。


『なーんだ騙されないんだ』



人の代わり用にここまで凄いのか、と驚きを隠せない。



『けどなんだよ。気持ち悪いって…。喧嘩と年少のせいで女の免疫無さそうな癖に。』


「うるせぇよ」

虎の威を借る狐。そんなもんだと思ってたら





そうでもないのかもしれない。



『で？これをイザナに言うの？』



「いや？それも面白そうだけど」



高ぶる気持ちは自身ではもう抑えられない。




「おもしれぇ女。俺の女になれ」

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