129#アオハル ページ4
前を歩く侑くんと治くんに言う。
『助けてくれてありがとー』
間延びした声でお礼を言えば侑くんが振り返って能天気やな、と呆れ顔を向けられた。治くんはこっちを見ない。
『治くん？』
ちょんちょん、と背中をつつくとその手は治くんのそれに捕まった。侑くんは何かを感じとったのか、そそくさと早足に階段を降りていった。
私の手を掴んだまま、治くんが私の肩に項垂れてきた。
「なんでホイホイあーゆーのについてくねん。ほんま学習せんやっちゃな」
『ごめんて。でもなんでわかったの？』
「……なんとなく？」
『そっか、治くんが来てくれて本当に助かったよ、ありがとね』
ポンポンと頭を撫でていると、とんでもない爆弾をぶち込まれた。
「…………ちゅーしてええ？」
『アホか調子に乗るな』
治くんの頭を肩から急いで引き剥がす。
不覚にも赤くなってしまった顔を見られたくなかったから。
ああ、もうダメだ。見て見ぬふり出来ない。私はちゃんと治くんに恋してる。
私がピンチの時、颯爽と駆けつけてくれる、ヒーローとは程遠いけどヒーローみたいな治くんに。
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舞香(プロフ) - あかねさん» そうなんですね！双子羨ましいです笑 更新頑張ってください！ (2020年11月17日 16時) (
レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 舞香さん» そうなんです〜！双子の兄がいます！ (2020年11月17日 15時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - ピさん» 嬉しいです！本当にありがとうございます！ (2020年11月17日 15時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - え！双子さんなんですか？ (2020年11月17日 7時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - なにこれ好き、、、、しかも面白すぎてめっちゃ笑った (2020年11月13日 20時) (レス) id: e3a365bbc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね
| 作成日時：2019年10月13日 18時
