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くじらの悩み ページ49

「A〜、なに描いてるんだ〜?」
『とーさ!』
「オヤジを描いてるのか〜!うまいなぁ〜!
けどそろそろご飯だからお絵かき一回終わりにしよーぜ?」

そう声をかけるサッチを見つめたのちはぁーい、と返事するAはサッチに手伝ってもらいながら使っていたクレヨンを片付ける
クレヨンで汚れた手を洗うべく、サッチに抱えられて手を洗う

「よーし綺麗になったな」
『さっちぃ…』
「ん?どうした?」
『かぁーさ、は?』

どこか不安そうな目をして、サッチを見つめるA
ここ暫く、カルミアは体調を崩し寝込んでしまっている

「…それは…だな」
『?』
「A、こっちでごはん食べないかよい」

言葉がつまったサッチをみかねてか、タイミングがいいのか…マルコがそう声をかけるとAはうん、と返事をしてマルコの方へと向かう

サッチは壁に座り込んだ

「…サッチ」
「…ビスタか」
「平気…ではないな」
「…何て言えばいいか、わかんねぇな。
カルミアは、もう……」

そこまで言ったサッチの肩にビスタの手が乗る
言わなくていい、と言いたげだった


.

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作者名:サンカヨー | 作成日時:2020年1月24日 22時

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