くじら一家の末っ子くん part2 (ページ32)

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くじらが78匹ページ32

目の前で腹を抱えて笑う男を俺は無言で睨み付けた
男の横にはエースと若先生がいて、俺の方をみてる
姉ちゃんたちは満足げだ

「ひー…ひー…」
『いつまで笑ってるのさ！！！サッチ！！！』
「だってよぉ、お、おま、めちゃめちゃかわいい感じになってるからよぉ～…ひぃー」

写真撮ってるときにサッチが入ってきてごすろり着てる俺をみて大爆笑してから数分はたつ
いつまで笑ってるのだ

「ほぉ、なかなか可愛いことになってるな」
「でしょー？頑張った甲斐があるわ！」
『姉ちゃん約束忘れないでよっ？』
「はいはい。任せなさい」

イゾウと姉ちゃんから離れてエースのもとに向かう
そしてエースの腹に無言でパンチを打ち込む

「うっ」
『裏切りものめ…』

どすっどすっ、と手加減してはいるがなかなかいい音がなる
横の若先生はおろおろと慌てているのがみえた

「……」
『なに？なにか言いたいことがあるの？』
「いや…やっぱり似合うな」
『女顔って言いたいの？？』
「いやちがくてよ…！！
おれお洒落とかよくわかんねぇけど
なんか、新しい感じ？つーのか？そんな感じがする」
「それ誉めてるのか」
『誉められてる気がしなぁーい！！』

おれもう着替える！！！

そう言って、元々着ていた服をかき集め、笑いすぎてたおれてるサッチを踏み台にして部屋から脱出した

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