くじら一家の末っ子くん part2 (ページ30)

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くじらが76匹ページ30

『おっれの勝ちー！！！！』

イゾウの乱入により何名かの兄たちの顔には青いペイントがついてしまった
因みに俺はどちらにも当たることがなかった

「おー調子いいな」
「動きも悪くなかったぞ」
「結構見聞色はいい感じじゃないか？」
「だね」

サッチ、ビスタ、イゾウ、ハルタが順に話す
俺はじゃあ！と声をあげた

『じゃあもっと本格的に武装色の方訓練したい！』
「ん～～…だとよビスタ」
「だ、そうだぞハルタ」
「だってさ、イゾウ」
「あ～～…、それはなぁ？サッチ」
「結局俺かよっ、ん～…それはやっぱりマルコじゃね？」
『えぇ～～っ！！！』

サッチはさんざん焦らした挙げ句、いつもと同じ回答をする

「だってよぉ、あいつがお前の訓練の段階を仕切ってるわけだからマルコに聞かないでやったら俺が怒られるわけよ」
『怒られてよ！』
「やだって！」
『んぐぅ～…ビスタ！会議にこの話題出してよぉ！多数決！！』
「残念だが、会議にこの話題は出せないな」

えぇ～～！と俺はまた叫ぶ
そこにベイ姉ちゃんが来た
俺は事情を説明して、協力者を得ようとした

「あいつも過保護というか…なんというかねぇ」
『戦闘の時に武装色がちゃんとできなきゃ意味ないよね？！』
「そうねぇ…話してあげてもいいわよ？」
『ほんとっ？』

「そ・の・か・わ・り」

姉ちゃんは笑う
俺はその笑顔に、思わず固まった