分かりやすいって良いことだろうか ページ39
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うんうん唸っているうちに、いつの間にか放課後。
そういえば、今日は一度も爆豪くんと話してないな。
なんか機嫌悪そうだったし。
でも一応彼女だし…やっぱり話しかけよう。
鞄を持って、爆豪くんの方に向かおうとした。
「ｯあの……ば、爆豪さん…お時間よろしいでしょうか…?」
画面の中で見た女の子と瓜二つ。
あ、本人か。
理解した瞬間に、体が芯から冷たくなっていった。
頬を赤らめてうつむく、とびきり可愛い女の子がそこにいる。
『……』
私には、あんな顔はできない。
爆「ﾁｯ…んだよ、早くしろ」
意外にも素直についていった爆豪くん。
二人の姿が完全に見えなくなってから、
『……帰ろ』
再び足を進めると
「あの、須凪さん。話があるんだけど、いいかな。」
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「俺、須凪さんが好きです。良かったら付き合ってもらえませんか。」
きっとこの人、モテるんだろうな。
雰囲気がそんな感じ。
『ありがとう………でも、ごめんなさい。』
なるべく傷つけないように、できる限りの優しい声で返事をした。
「……そっか、分かった」
あれ
『それだけ…?』
「え?」
『あ、いや…私…押されたら断れない性格で』
『今まで、一回断っても…ずっと言ってくる人ばっかりだったから…』
まるで私がもっと望んでいるみたいな言い方だったのを、慌てて訂正する。
目の前の男子は目を丸くして、それから少し笑った。
「それ、クラスの奴らにも言われたよ。」
「無理矢理、好きな子を彼女にしても嬉しくないよ。好きになってもらえるよう、頑張りたいんだ。」
こんなに優しい人っているだろうか。
少なくとも、私は初めてだ。
『…そうなんだ……ごめんね、失礼なこと言って…』
「気にしないでいいよ。……須凪さんってさ…多分好きな人いるよね?…でも、その人のことで悩んでる。」
『な、』
なんで分かるの。
私の間抜けな顔を見たからか、
また少し笑われて
「俺の母さん、カウンセラーだから。そういうの教えられたりしたんだ。」
そういうのって人の心情を読み取るとか…?
『すごい…』
「……もし、須凪さんが悩んでたら…俺に相談してくれてもいいから。」
『なんで…そこまで…?』
「好きだから。力になりたいんだ。」
こんな分かりやすく気持ちを伝えてくれる人だったら
付き合っていても楽なのかな。
『…ありがとう』
彼とは友達になり、
電話帳に一人の名前が増えた携帯を握って、寮に向かう。
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花帆 - 完結お疲れ様です！面白くて一気に読ませて頂きました(o>ω<o) 照れ豪くんかわいい(*´ω｀*) おまけも読めてうれしかったです♪ (2019年3月5日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - ああああああ!!完結！しちゃったんですね!!お疲れ様でした!!もうちょっとイチャラブ見たかったななんて((お疲れ様でした！！（2回目） (2018年11月15日 0時) (レス) id: 979ef89926 (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!はぁ〜。かっちゃんといられた日々は幸せだったﾟ+｡(*′∇｀)｡+ﾟ(小説内で) (2018年11月14日 21時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
晴香(プロフ) - 絢音さん» コメントありがとうございます!! 嬉しいお言葉のおかげで、筋肉痛が治りそうです(笑)これからもよろしくお願いします (2018年11月6日 14時) (レス) id: 2ec071933c (このIDを非表示/違反報告)
絢音 - この小説めっちゃ好きなので、更新頑張ってください！いつも楽しみにしてます！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: aa6be1e3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴香 | 作成日時：2018年10月6日 18時
