検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:12,614 hit

2:新たな血脈の世界 ページ3

『………ぅ、あ…………』




背中に走る、強烈な痛み。



私はそれに、重たい瞼を押し上げた。


ゆっくりと身体を起こせば、周りは路地裏で、瞬間的に飛び起きる。


そして、私は何度も目を擦りながら、建物や空を見渡した。


『…………うそ、でしょ………』


崩壊していない、世界。


天使に壊されなかった、世界。



じゃぁ、あの身勝手な神様とやらが私に遣ったのは本当の事なの………?



ドクンドクン、と心臓が派手に波打って、私は座り込む。


服装も変わっていた。


着なれた軍服ではなくて、肩だしのスカートで腰にはベルト。


(ふぁーわ、本当にあの神様とやらはAの身体を異世界に飛ばしたんだねぇ)



すると、何処からか鬼の声がした。


『………案外驚いてもいないようじゃない、スイ。』


私が返せば、鬼は___水明鬼、略してスイはクスクスと楽しげに笑う。


(僕は楽しそうだなって思っただけさ!新しい世界ではどんな人間がいて、どんな欲望を持って生きているのか!)



スイの言葉に、私は事態を理解することを諦めて立ち上がる。



ちがう世界に来たからなんだ?


私は名門柊家の子女であり、エリートであり、何に関してもトップでなければ。


ならば。



『神様とやらに見せてあげましょうか____
新しい血脈の世界での、異端(イレギュラー)の物語。』



この世界でも、遣ることは同じだ。

3:何処でも人間は醜い→←設定


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
108人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

大吉 - 更新停止したのですか!?続きが気になります!頑張って下さい! (2017年11月5日 8時) (レス) id: 565b1876f3 (このIDを非表示/違反報告)
おくら - 更新してー (2017年10月22日 18時) (レス) id: 99ef6e2ea3 (このIDを非表示/違反報告)
冬咲密(プロフ) - 新作ですか!!ヾ(●´∇`●)ノ 更新頑張って下さい!!(*^ω^*) (2017年5月14日 22時) (レス) id: 4e855f9e21 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アリス | 作者ホームページ:https://jp.pinterest.com/meru0626/  
作成日時:2017年5月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。