こんなモテ期はノーセンキュー【鬼滅の刃】

ノーセンキュー.4 ページ6

今、朝の6時。欠伸が絶えない。





『おはようございます...』


「Aちゃんおはよう！眠たそうにしてる姿も可愛いね！！」


『わー...ありがとう......寝癖着いてるよー....』





指摘したらスゴい速さで洗面所に行った。ごめん、照れ隠しだった。そんなナチュラルに褒められるなんて驚きだよ。善逸くんはヒロインを主人公と奪い合うポジ...この設定はもういいや。





「ねぇじいちゃん！！！寝癖どこ！？全然見つかんない！！！」


「うるさいぞ善逸！！！」





おぉっと、今善逸くんの頭上にお爺さんの拳がクリーンヒット！！！痛い！！あの音は間違いなく痛い！！





『お爺さん、朝から元気ですね。おはようございます』


「おはよう。朝食を作るから待ってなさい」


『手伝いまっせー』





端から見たら、おじいちゃんと孫だな。お爺さんみたいな祖父なら気が引き締まる。





『お爺さん、卵ないので買ってきますね』


「道は分かるか？」


『...善逸くーん！！一緒に卵買いに行こー！』


「行く！」


『これで道は大丈夫です！』


「気を付けるんだぞ」


『はい！』





お使いとか久しぶりだな。初めて卵買いに行った時、全部割れた。夕飯がオムライスになるのは必然的だったよね。





『善逸くん』


「なぁに？」





めちゃくちゃ緩んだ笑顔。





『...私の格好可笑しくない？浮いてるとしか思えない』





私生活まで和服姿の人ってこの時代にまだいたんだね。

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