こんなモテ期はノーセンキュー【鬼滅の刃】

ノーセンキュー.1 ページ3

ドキドキ(恐)ライフが始まってからまだ数分しか経ってない！！！





『誰か少女マンガ持ってるなら貸してくれ。今を切り抜けられるのはそのアイテムだけなんですって！！！』





いや待てよ。私、死んでるんだから逃げなくても良くない？
よっしゃ、なら止まろ____





『(無理無理無理無理無理。これは止まれない。あんな量の愛は私には受け止めきれない)』





それにしてもここどこだ。時代劇の会場？でも何で私がそこにいるのか不思議だよなぁ。右向いても左向いても凝った建物ばっかりだよ。





『諦め悪い奴らだな！？ヤンデレ！？ねぇこれヤンデレ乙女ゲーなの！？だから夜なんだねなるへそ！！！そりゃあ誰選んでもハッピー見えないわな！！！』





私、ヤンデレ乙女ゲーやったことないよ。ていうか呼び方これで合ってるのかも分かんない。

そんなこんなで走りまくってから30分は経ったんじゃないかな。足が疲れてきた。





『このままバッドエンドに直行は回避したいけど____ぎゃわ！！！』





ぎゃわってなんだ。今そんなこと考えてる場合じゃなかった。転んだ終わった。
ヤンデレ乙女ゲーは転んだら距離めちゃくちゃ離してたのにすぐ後ろにいるやつでしょ？
いや知らんけど。





『(アッ、影が出た。これで後ろ振り返ったらナイフか包丁でグサッのルートだ。え。だったら振り向かないのは良いの？それじゃないとストーリー進まないか。仕方ない。)よっしゃ、刺すならちゃんと心臓刺すんだな！！！_______いや誰』





この人がハッピールート？お爺さんだけど。

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