こんなモテ期はノーセンキュー【鬼滅の刃】

ノーセンキュー.9 ページ11

『あ"ー！！早く行こうよ！！！このままだと間に合わないんだけど！！！』


「それが良い！！！ねぇAちゃん！鬼なんて物騒なもの斬らないで俺と結婚して幸せな生活送ろうよ！！！」


『...』





善逸くんの言葉に私はふと、言った。





『それなら善逸くんは家族が鬼になっても斬らない？』





何でこんなこと言ったんだろう。いや聞いても知らねぇよって感じだよね。

私は、家族が鬼になったら果たして斬れるだろうか。お爺さんから聞いただけだからあんまりまだ実感沸かないけど、鬼は人を喰らって生きる。家族を喰らってしまった人は一体どんな気持ちだったんだろう。
少なくとも、嬉しいと感じる人はいない。後悔する。なら私は家族が後悔する前に鬼になったら斬るべき...だよね？

え？私、何でこんな物騒なこと考えてんの？怖い怖い。私がヤンデレ乙女ゲームのキャラになりかけてる懐かしいな。





『ごめん善逸くん。変なこと聞いたね。さぁ！気を取り直し____』


「俺はAちゃんは斬れないよ」


『........そんなこと言って、私が頼んだら斬ってくれそうだけどね。まぁ本当に私が鬼になったら斬るか逃げるかにしてよ！私は、善逸くんやお爺さんを喰らうくらいなら死んだほうが良い』





本当に何でこんなこと言ってんだろうね。緊張してるのかな。緊張なんて幼稚園のお遊戯会で一言だけなのに馬鹿みたいに緊張して吐くって騒動以来だ。





『(とか言いつつ、私も善逸くんとかお爺さんが鬼になったら斬れるか分かんないな)』

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