らぶ21 ページ21
《舘川の家族事情 5》
先に言っておこう。
俺の妹、姫那多は俺が大好きだ。圧倒的ブラコンだ。
高校時代の俺の友好関係全てを把握し、悪い虫と判断した奴には脅しをかけ、今後一切関わらせないようにする。
そうなるにはちゃんとした理由があるし、なんなら姫那多がこんな危ねぇブラコンになったのは俺が高校生になってからなのだが、話し始めると長いので割愛。
そんな姫那多は、俺以外にめっぽう当たりが強いってわけだ。
「ごめん、妹ちゃん、もう1回言って貰える?」
「は? なんですかその妹ちゃんって。気持ち悪いのでやめてください〜」
ニコニコしながら放たれる辛辣な言葉に萩原は少し後ずさっていた。うける。
『てかお前最早擬態無し? 俺いるんだけど』
「よく考えたらおにいちゃんは私がちょっと性格悪いくらいで嫌うほど心狭くないな〜って思い直したの! だから牽制はどんどんして行こうと思って」
『いやちょっとどころかだいぶ性格悪いけどな』
別に萩原に何言ったって構わねぇけど降谷だけは怒らせないで頂きた
「誰の品がないって??」
かったなぁ。時すでに遅し。
『あああ〜降谷が怒った。謝れ姫那多』
「えへへ、ごめんなさ〜い」
「心がこもってない。舘川の家は皆そうなのか」
「姫那多はともかくおにいちゃんのこと悪く言わないで欲しいなぁ??」
『姫那多も怒った謝れ降谷』
「お前に指図されるいわれはない」
あーこりゃもうダメだな。
ていうか俺を挟んで喧嘩しないで欲しい。
喧嘩するほど仲がいいっていうし、どうにかしてこの姫那多ひっついた腕だけ取り外して逃げらんねぇかなぁ……。
まぁ無理だよね。
「大体なんだ腕なんか組んで。お前ら兄妹なんだろう」
「兄妹だから腕組んじゃダメなんてどこにも書いてないですけど〜」
『あのさ姫那多、降谷煽んないでくれねぇか』
「はーいおにいちゃん!」
俺の言葉には従順に従うのですぐに黙った姫那多。
おーよしよし賢いな〜と頭を撫でてやると、缶の落ちる音が。
音のした方、ベンチへと目を向ければ、呆気に取られたような顔をした松田が、立ち上がってこちらを見ていた。
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木犀 - 心臓が…ヴッ (11月12日 10時) (レス) @page25 id: 68b438f60e (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 続きを……見せてくれ……グハッ(尊死) (5月25日 23時) (レス) @page25 id: 3ae1de71d0 (このIDを非表示/違反報告)
プラみこ - 続きは? (2022年12月6日 0時) (レス) @page25 id: dfed105dba (このIDを非表示/違反報告)
た - 続きが欲しいです。! (2022年5月13日 22時) (レス) @page25 id: 9def5872af (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - かわいすぎて、、、、続きらないんですか!!。!!!! (2022年5月12日 17時) (レス) @page25 id: a6aa59562f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フィラン | 作成日時:2018年11月10日 19時