【名探偵コナン】愛され松田の恋愛事情【男主】 (ページ12)

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らぶ12 ページ12

｢舘川、一緒にメシ食おう｣

『え、やだよ』

昼休みに入ると共に俺の元へ来た松田。昨日の今日でよくやるな。

松田の問いかけをすっぱり断った俺に、断られると思って無かったのか松田が傷付いた顔をする。

落ち込んでるとこ悪いのだが、俺にはどうしても言いたいことがあるのだ。
それは……

『あのさ、別に俺は松田と飯を食いたくないと言ってるわけじゃない事だけは理解して欲しい』

｢じゃあ……｣

『でもな？お前の後ろに着いてるヤンキー共とご一緒するのは遠慮してぇんだわ』

そう。

今日も今日とて元気にセコムしている4名が松田の後ろにて強烈な睨みを効かせてくる事だ。あ、伊達は除く。

そいつらと一緒に飯など考えたくもない。

味わからなくなりそうじゃない？いつ攻撃くるか身構えて。

松田が後ろを振り向くと同時にニッコリとした穏やかな顔になる3名。降谷は真顔。

その過程をバッチリ目撃してしまった俺と伊達が苦い顔をする。

こいつら悪口言ってた時に好きな人が教室に入ってきた時のJKかよ。

｢…………お前ら舘川と仲良くしろ。じゃねーと一緒にメシ食えねぇじゃねぇか｣

｢俺たち舘川と仲良いよ？ねぇ諸伏｣

｢あぁ。めっちゃ仲良しだよ。なぁゼロ？｣

｢ハギとヒロの言う通りだ。だから別に一緒に飯食わなくてもいいんじゃないか｣

『圧倒的本心』

まず俺と降谷達が仲良かった時期などない。

そもそも俺に仲良い人がいない。やべ、言ってて悲しくなってきた。

降谷の言葉に拗ねたのか、松田はほっぺを膨らませている。頬じゃない、ほっぺだ。

｢…………もうお前らなんて知らない。舘川と伊達と食べる｣

｢あああぁじんぺーちゃんごめんっって！！｣
｢ヒロが悪いことした｣
｢いや俺じゃなくてゼロだからな！？｣

……もはやこいつらのこれコントだな。

松田に群がり出す3人を冷めた目で眺め、伊達と｢…メシ、食いに行くか｣と頷きあってそっと目を逸らしたのだった。