【名探偵コナン】愛され松田の恋愛事情【男主】 (ページ2)

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らぶ2 ページ2

｢……俺、アンタのこと好きなんだけど｣

目を真っ直ぐに見て、ストレートに気持ちをぶつけてくれるイケメンな男子。

女子なら少なからず憧れるシチュエーションなのではないだろうか。

勇気をだして告白をし、思いが通じれば2人は結ばれ幸せに暮らす。

とてもいい話だ。

───相手が同性でさえなければ。

『…………いや、あの俺男なんだけど』

｢んなの知ってる。理解したその上でアンタに告ってんだよ｣

理解してんのか。
じゃぁなぜ踏みとどまれなかったのか。

困惑した声を漏らして、だがしかしと決意を固める。

『ごめん、松田の気持ちには応えられないわ』

自分の気持ちに正直に。

傷付いた顔をした松田に罪悪感がつのらなかったといえば嘘になるが、そもそも俺は松田とそこまで仲良しじゃない。

だからいきなりな告白にとても驚いているのだ。

｢……それは、俺が男だからか｣

『まぁそれもあるけど。あんまし松田と仲良くないし、好きになられるような事したおぼえもねぇんだよ』

重ねた言葉に、松田が更に傷付いた顔をする。心が痛い。

｢……俺の事、愛してくんねぇの？｣

『うん、わりぃけど』

絶望顔で言われたその言葉をバッサリ切り捨てる。

涙が浮かび、堪えるように唇を噛んで、松田は俺の前から去っていった。

いや～、人生何が起こるかわかんねぇな。

まさか俺みたいなのがあんなイケメンに告白されるなんて。

いや、もしかしてあれ罰ゲームだったんでは？？やっべ松田に悪い事したな。明日謝ろう。

事態が深刻なものだとは思わず、軽く鼻歌を歌いながら帰ろうとした時。

｢しねっ！！！｣
『ぐふぅっっ』

左頬に受けた見事な拳により、俺は意識を刈り取られた。