悪い噂 (ページ20)

今日:104 hit、昨日:160 hit、合計:267,454 hit

20 ページ20

・

『っ、ほく』

「貴方は本当に馬鹿なの？いや、うーん、違う。
どっちかっていうと被害者だもんね」

って頭を抱える。

向こうは向こうで森本くんとジェシーくんがふざけながも樹くんのことを怒ってて、改めてキスされたことを再確認した。

「もう貴方と樹近くにいるの心配なんだけど」

『だい、じょうぶだよ』

「貴方の大丈夫ほど信用ならないわ」

そう深い溜め息を吐きながら言う北斗の言う通りなんだろうなって私自身思う。

だって、さっきのキスもきっと、逃げられたから。
近づいてくる樹くんの顔が綺麗で思わず見蕩れたけどきっと、逃げ切らたんだ。

逃げなかったのは、樹くんが好きだっていう私の気持ちが勝ったから。

馬鹿だな、って思ってる。
北斗の言ってた遊んでる女の1人に私もなってしまう引き金を引いてしまったんだと思う。

でも、『樹くんも酔ってただけだし、ね？』って自分にも北斗にも言い聞かせる。

「本当に、そうだったらいいけどね」

その北斗の言葉の意味は私にはよく分からなかった。