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「いいけど、改めて言わせてよ」
『え？』
「A、俺と付き合って」
ふわっと優しく笑う
樹くんみたいにくしゃっと笑うんじゃない
優しく、それでいて冷静に全てを包み込んでくれるようなそんな北斗の可愛らしい笑顔が気づけば私の冷えきった心を温めてくれていた。
『私でよければ、お願いします』
ぎゅっ、て
今までで1番強く、優しく抱きしめられた。
「あー、やっと俺のもんだ」
『んふ、北斗と付き合うなんて思わなかった』
「俺も樹のこと好きなやつなんて好きにならねえと思ってたわ」
お前は例外だな、ってデコピン
『いったー！』
なんて痛がるけど、全然痛くなんてない
北斗は加減してくれるから
直接的な痛さも、精神的な痛さも
樹くんとは、ちがって
不器用ながらに全部が優しいんだ。
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作者名：かす | 作成日時：2021年9月15日 1時
