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『ほ、んとに？』
「うん。なんか、俺のこと好きじゃないでしょ？って言われちゃった(笑)」
樹くんにとっては嬉しいことでも、私にとっては全く嬉しくないことで、戸惑う。
あれ？これ2人が結ばれる未来かな？って。
おじゃま虫な私はもう用無しかな？って。
『それ、樹くんには...』
「ううん。まだ言ってないよ」
『な、んで』
「Aに1番に言いたかったの。樹の1番近くにいる子に」
『え？』
「私、樹のことが好き。だからライバルとして言いに来たの」
今目の前にいるのは、あの時の泣いていた舞花じゃないみたいだった。
強くて、可愛くて、樹くんの隣が似合う。そんな女の子だった。
「私も樹に好きになってもらうように頑張る」
そんなこと、しなくてもいいのに。
樹くんはとっくに、ずっと、舞花のことが大好きなんだよ。
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作者名：かす | 作成日時：2021年9月15日 1時
