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紫耀side
廉「っ、ふぅ…はぁ、はぁっ…」
「痛い?廉」
暫く様子を見てたら、廉がしんどそうに息を詰まらせる。
それに気づいて、手を握りながら聞くと
ぎゅっとさっきよりも強い力で握り返してきた。
「先生呼ぶね」
その言葉にまたぎゅっと返事が返ってきて
すぐに反対の手でナースコールを押す。
海「れん、大丈夫だからね」
痛むところを海人が優しく、刺激しすぎないように
摩ってくれてる。
廉「ふぅ…っ、っ…」
痛みが強いのか廉の額にはジワリと汗が滲んでて…
それをタオルで優しく拭いてくれる岸くん。
*
*
暫く待ってると、渡辺先生が銀トレーに注射器を入れて持ってきてくれた。
先「痛み止め入れるね〜」
そう言って薬を追加出るチューブみたいな所と
注射器を結合させて薬を流し込んでくれた。
先「まだ痛み強いね、」
「はい、時期に落ち着きますよね?」
先「はい。かなり時間がかかるかもしれないですね」
との事だった。
確かに全身の怪我はかなり酷い状態で…
先生は考えなくてもいいって言ってくださったけど
…最悪、もう1回手術をしなくちゃいけない
それくらい今の廉の身体の状態は良くない。
先「今、強めの痛み止めを入れたので、しばらくは大丈夫かと思いますが、、切れるとまた痛みが出てくると思われます。なのでもし痛み止めが切れたら、またナースコール押してください」
「はい、分かりました。ありがとうございます」
先生曰く、強い痛み止めを持続で入れる事はよくある。らしいんだけど
今の廉の身体の状態を考えると
負担にしかならないみたいで点滴…ではなく、さっきのように
注射器に薬を入れて、少しの量で様子を見るのが最善らしい。
*
*
海「痛み止め効いてきたみたいで良かった」
玄「うん、顔色もまだ悪いけど、さっきの痛みが出てた時に比べたらマシになったね」
神「よかった、、」
痛み止めが効いたのか、乱れてた呼吸も
すっかり落ち着いて、スヤスヤとまた眠りに付いた廉。
「早く傷、治ればいいな…」
岸「ほんと。ゆっくりでいいとは思うけど、こんな姿見てるのしんどいよな…」
海「うん…」
絶対廉の方がしんどい。それは分かってる。分かってるけど
大事な友達が傍で痛がり苦しんでる姿なんて、見たくない。
…廉には、笑顔でいてほしいんだ。
*
*
それから俺らはお昼を買いに、一旦病室を後にした。
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黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんにちは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗こちらこそ。素敵なリクエスト下さりありがとうございます。勝手に女性恐怖症を入れてしまい申し訳ないです。これからも私なりのペースでの更新になりますが、覗きに来てくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 8時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - ありがとうございます! それと お話書いて下さりありがとうございます(^^) 女性恐怖症も追加して下さり 想像以上のお話でした! とても感動しました。これからも黒瀬さんの作品楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page43 id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんばんは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗承知いたしました。お応えするまでかなりお時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2022年9月24日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - 黒瀬優花さん» はい! それでお願いします🙇♀️ (2022年9月24日 12時) (レス) id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさんこんばんは☆コメント&リクエスト下さりありがとうございます。平野くん付き添い&看病という受け取りで大丈夫でしょうか?それでも大丈夫でしたら、書かせて頂きます!^^ (2022年9月23日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年7月20日 20時