頑張り屋の廉くん31

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紫耀side
　
海「廉の帰り遅くない？」

「それ俺も思った」

岸「だよな、一応マネさんに連絡入れて聞いてみるわ」


そう言って岸くんが廉のマネさんに連絡を入れてくれた。


玄「なんか嫌な予感する」

「え？」


玄樹の言葉に、聞き返そうと思ったら


岸「廉数時間前には帰ったって」

「うそだろ…」


廉は数時間前にはお仕事を終え、スタジオを出たとの事。

ならなんで帰って来てないの？


神「俺、廉のスマホに電話入れてみる」

「うん。お願い」


今度はじんが廉のスマホの電話を入れてくれる。


神「もしもしれ…って、お前誰」


出たのかと思えば、すぐに低い声に変わったじん。

なんかあったんだ。

電話の向こうで何て言ってるかは分からないけど

絶対廉だったら「お前誰」だなんて言わない。


神「廉を返せ」

「え、」

神「ちょ、おい！！」

玄「神宮寺…？」

海「廉は無事なんだよね、ねぇ！？」

「かいと、落ち着いて」

海「っ…涙」

「じん、どういうこと」

神「うん。廉のスマホに電話を掛けたら廉じゃなくて知らない女が出た」


知らない女…

もしかして廉のストーカー、とか？


神「それで、『廉くんは私のモノ』そう言うから、返せって言ったら『いーやーだ！』ってそう言って電話が一方的に切れた」


まじか…


海「ねぇ、その電話録音してある？」


さっきまでパニックて泣いてた海人が

気づいたらもう泣いてなくて、じんにそう聞いてる。


神「え、うん。途中からだけど…」

海「聞かせて？」

神「もちろん。何か手掛かり探せるかもしれないし」


なんか前にもこうやって、電話からヒントを得て廉を助けたな。

廉…今度も絶対俺らが助けてやるからな。





＊







＊




玄「ちょっと待って」

岸「何か分かったのか！！」

玄「うん、この女の声…どこかで聞いたことがある気がしてて…この前から俺らの冠番組に入った新人さんじゃない？」


そう言われて、再度聞いてピンときた。


海「それだ！！」

岸「あぁ間違いない」


みんな意識して聞くと、そうだと分かったらしい。


海「あ、待って。この人の親って…」

「うん、かなり有名な人だよね。所有してる場所に廉を誘拐したかもしれないな…」


そこまでは何とか考えれたけど、、

こっからさきどうしたら…


そう思ってたら、岸くんが突然


岸「乗り込もう」

神「え、乗り込むってどこに？」

岸「このお偉いさんの所。それで何か知ってるか聞き出す」


そう言ったんだ。

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