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廉side
近づいていくと、段々誰か分かってきた。
そう最近俺らの冠番組に入ってきた新人さんやった。
「どうしたんすか?大丈夫ですか?」
新人「あ、永瀬さぁん…涙」
後ろから声を掛けると、何故か泣いてて
声を震わせながら俺の名前を呼ぶ。
「どっかしんどいんすか?」
俺もよくしんどくなると、ずるずるとしゃがみ込んでしまうし
泣きたいわけやないのに涙が溢れてきてしまうから。もしかして?と頭を過った。
新人「いや、しんどくはないんですけど、」
ならどうしたんやろか。
でも、こんな遅い時間に女性一人何て危ないし…。
「あの、家まで送っていきますよ」
新人「え!?本当ですか!?」
「はい。女性1人やと危ないですし」
それにここ最近、この辺物騒な出来事があったって
紫耀が言うてたからな。
まさか、この発言がいけへんかったなんて…
思っても無かった。
*
*
それから女性スタッフさんに案内されながら家に送る。
週刊誌なんかに撮られんとええけど…
と内心ヒヤヒヤしながら歩いてると
「んっ…」
新人「ふふっ、おやすみ、廉くん」
突然、後ろから回ってきた手。
そこには白いハンカチを持っていて、口を塞がれて
あっという間に意識が無くなった。
*
*
*
「ッ…いったぁ…!」
次に目が覚めると、知らん場所に居た。
そして椅子に両手足を拘束されとるみたいで自由が効かん。
嗅がされた薬の影響なんか、頭はズキンズキンと痛む。
けど、この部屋にあの女性スタッフさんはおらん見たい。
新人さんは大丈夫なんかな。怖い思いしてへんとええけど。
なんて思ってたらキーっと音を立てて開いたドア
「え…なんで、」
そこには黒い笑みを浮かべた、新人さんと
その後ろにボディガードのように立ってる黒スーツの2人。
新人「ふふ、あはははっ。やっとこれで廉くんを私のモノにできる」
その言葉を聞いた瞬間、背筋が凍り付き
ヤバイと頭から黄色信号が出る。
新人「私ね?廉くんの大ファンなのぉ、それでぇパパに頼んでスタッフとして働かせてもらって、廉くんに近づいたんだぁ」
怖い事を平然とツラツラと並べる。
「もしかして、俺の私物を盗んだのも?」
新人「あ、気づいてくれたぁ?そーだよ、ぜーんぶ私の仕業」
急に繋がった。
この女が俺の私物を盗んで、誘拐を企てたってことか。
新人「今から私のモノにするからね」
その言葉の直後、身体に衝撃が走った。
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黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんにちは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗こちらこそ。素敵なリクエスト下さりありがとうございます。勝手に女性恐怖症を入れてしまい申し訳ないです。これからも私なりのペースでの更新になりますが、覗きに来てくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 8時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - ありがとうございます! それと お話書いて下さりありがとうございます(^^) 女性恐怖症も追加して下さり 想像以上のお話でした! とても感動しました。これからも黒瀬さんの作品楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page43 id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんばんは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗承知いたしました。お応えするまでかなりお時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2022年9月24日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - 黒瀬優花さん» はい! それでお願いします🙇♀️ (2022年9月24日 12時) (レス) id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさんこんばんは☆コメント&リクエスト下さりありがとうございます。平野くん付き添い&看病という受け取りで大丈夫でしょうか?それでも大丈夫でしたら、書かせて頂きます!^^ (2022年9月23日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年7月20日 20時