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大吾side
「おはよう〜」
廉「……あ、だい、」
「おっと。廉?って、あっつ!」
今日もドラマの撮影。
廉が先にスタジオに入ってたみたいで、廊下を歩いてる背中を発見!
いつものように声を掛けると
ワンテンポ遅れた返事。そして振り向いて俺の名前を言い終わる前に
フラッと倒れこんでしまった廉。
その身体に触れた瞬間、熱がある事が分かった。
服越しやのにこんなに熱いって、かなり熱あるやん。
廉は関ジュの時から、無理をすると
すぐに体に現れる。それは1番、本人がよう分っとる事。
分かっとるはずなんに、いつまで経っても1人で無理をする。
って今そんなことはどうでもええねん!
早よ、廉を楽屋に連れって休ませな!
俺よりも背丈が高い廉やけど、体重は廉の方が軽いから
軽々と廉を抱き上げれる。
*
*
といっても抱っこすると、目の前が見えへんくなるから
廉には少し辛いかも知らんけど、背負って俺の楽屋まで連れて行くことに__。
「廉、もう少し我慢してなぁ」
廉「っ、はぁっ、いっ…」
え、今…痛いって。
熱だけちゃうん?それとも頭痛でもあるんか?
と廉の「痛い」その言葉に
いろんな考えが頭に浮かぶ。
急いで楽屋に向かって、ドアを開けて
楽屋の中央部分に置いてあるソファーに廉をそっと寝かせる。
「医務室から体温計とか持ってくるから、ちょっと待っとれる?」
廉「……やぁ、だいご…俺ん事1人に、しんで…」
「え…れん?」
廉に待ってるように伝えると、俺の服をぎゅっと
掴んでそう言うもんやからほぼ初めてみる廉の姿に上手く声が出ない。
廉「だいごっ、いやや…もう嫌やっ…涙」
その声、涙にただ事ではないと理解して
廉と同じ目線に合うようにしゃがむ。
「廉。なにが嫌なん?大吾に教えてくれる?」
廉「っ…おれ、1か月前からッ、、」
その後の廉の言葉に絶句する。
高校生の子達に痛い目に遭っていたらしい。
廉「なにか、悪い事、したんかな…っ、おれ、っ…普通に、大学に行ってっ…勉強して、仕事も頑張ってるだけやのにっ…なぁ、大吾ッ、おれ…おれっ」
その言葉に堪らなくなって俺は
気づいたら廉を抱きしめてた。
廉「っ、だいごっ…」
「廉は何も悪くない。1ミリも悪ないで」
悪いんは、その高校生の子達。
年齢は関係ない。人に手を挙げる。その時点でアウト。
泣いてる廉を落ち着かせて
今日の撮影は延期してもらえるようにスタッフさんに頼みに向かった。
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黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんにちは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗こちらこそ。素敵なリクエスト下さりありがとうございます。勝手に女性恐怖症を入れてしまい申し訳ないです。これからも私なりのペースでの更新になりますが、覗きに来てくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 8時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - ありがとうございます! それと お話書いて下さりありがとうございます(^^) 女性恐怖症も追加して下さり 想像以上のお話でした! とても感動しました。これからも黒瀬さんの作品楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page43 id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんばんは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗承知いたしました。お応えするまでかなりお時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2022年9月24日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - 黒瀬優花さん» はい! それでお願いします🙇♀️ (2022年9月24日 12時) (レス) id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさんこんばんは☆コメント&リクエスト下さりありがとうございます。平野くん付き添い&看病という受け取りで大丈夫でしょうか?それでも大丈夫でしたら、書かせて頂きます!^^ (2022年9月23日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年7月20日 20時