頑張り屋の廉くん27

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紫耀side

「しんどいね、よく頑張ったよ」


家に帰って、廉をすぐに

自室に連れて行って、ベットに寝かせてやる。


まだ意識は戻ってないし

顔はリンゴ並みに真っ赤だし

肩ではぁはぁ苦しそうに呼吸してる。


海「紫耀、氷枕と冷えピタ。それから起きた時用のスポドリ持ってきたよ」

「ありがと。海人も休めよ？」


みんな大仕事の後ってこともあり

疲れてるだろうからと

半ば無理やり、休ませた。


俺は比較的、上手く休憩を取れていたのか

24時間テレビの仕事を受ける前に

想像してた疲労や眠気は来てなかったから。


海「うん、紫耀もね？今はきっとアドレナリンが出てて眠くないだけだと思うから」

「だね、俺も休みながら廉の看病するから」


海人の言葉をありがたく

素直に受け取ってそう言うと

安心した表情になって、なんかあったら

いつでもメール入れてね！

と念を押して出て行った。



＊




＊



海人から受け取った氷枕に

タオルを巻いて、廉を起こさないように

頭をそっと持ち上げて枕と交換する。


「冷えピタも貼らせてね〜」


冷えピタ嫌いな廉だから

ここで意識が戻られるとちょっと困るから

心の中で、起きないで〜

と思いながら冷えピタを貼ってあげる。


「起きなくて良かった〜」


何とか廉を起こさずに

冷えピタを貼る事が出来た。



＊



＊



廉の意識が戻るまでは

不安だったから、起きて傍でただ見守ってる。



＊




＊




廉「んっ…」

「れんっ！」


それから見守ってる事、1時間半弱

廉の意識が漸く戻った。


「よかった…」

廉「しょ、げほげほっ、はぁっ…げほっ、」

「しんどいね、お熱だけ測らしてね」


廉の意識が戻らない事で

頭がいっぱいで、熱測るの忘れてた、、


廉の部屋にいつからか

常備してある体温計を取り出して


「ごめんね、脇に挟むね」

廉「んっ、」


体温計の銀の部分が

冷たくて苦手な廉。


少しだけ嫌そうな顔してる


「大丈夫。痛くないからね」


少しでも廉が安心できるように

声を掛けて廉の右わきに挟む。


廉「んっ、冷た…」

「ごめんね」


なるべく手で温めてから

脇に挟むようにしたんだけど

やっぱり冷たかったみたいで


挟んだ瞬間、顔を歪める廉。

そんな廉にごめんね。と声を掛けて

体温計が鳴るまで待ってる事数分。


「鳴ったね、取り出すよー」


取り出して、廉に見えないように

ディスプレイを確認すると40℃の文字。



元気になるまで看病するからね

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