頑張り屋の廉くん27

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岸side

それから、出番ギリギリまで点滴を受けて

ソファーに寝っ転がって眠って休んでる廉。


そんな廉に、申し訳ないな

という気持ちを抱きながら

廉の熱い肩を優しく叩きながら声を掛ける。


廉「んっ…」

「ごめんな。そろそろ廉の出番でさ…」


調整してくれたみたいだから

出番もかなり減ってるはずなんだけど

それでもまぁまぁ多い出番。


廉「ん…ありがと、ずいぶん楽になったから」


そう言って、起き上がって

渡辺先生にもお礼を言って

楽屋を出て行った廉。




＊





＊




それから、結構時間が経ち

後1時間で24時間テレビが終わるとことまできていて


ここまでくると、もうほぼ全員での出演で


立ち位置の変更もお願いして

廉を真ん中あたりに立たせて


紫耀と俺で、カメラの見えないところで

支えてやって何とか立ってる状態。




＊




＊



それからやっと迎えたエンディング


「「ありがとうございました！」」


無事終わり、幕が閉じ

出演者、24時間裏で支えてくださった

皆さんにお礼を言って楽屋に戻る。



紫「っと、あぶねっ」

「廉！」

海「大丈夫！？」


楽屋に1歩足を踏み入れた途端

廉が倒れかけた。


そこを紫耀が支えてくれて

床に倒れる事は無くて、そこは安堵したけど…


玄「あっつ！尋常じゃないわ」


やっぱり万全の体調じゃない中

無理したのが祟ったのか物凄く体が熱い。


紫「取りあえず、廉を休ませるためにも家に帰ろう」


その紫耀の言葉に

満場一致で頷いた。



＊




＊



海人と俺で、意識がなくぐったりしてる廉を

紫耀の背中に乗せてやる。


紫「よし、いこう」

「おう」


紫耀、かなり体力あるなー

なんて廉に毛布を掛けながら

そんな事を考えていた。



「マネさん、お待たせしました！」

マネ「全然。永瀬、よく頑張ったな」


意識がなく、眠ってる廉に

マネさんがそんな言葉を掛けてくれた。


マネ「家に向かうな」

「お願いします！」


紫耀と海人が

廉を挟むように座って、心配そうな表情のまま

廉の寝顔を見つめてる。



＊




＊



マネ「着いたぞ」

玄「ありがとうございます！」


車に乗って、揺られること数十分…

漸く家に到着。


「ありがとうございました！」

マネ「おう。全員、3日は休み確保してあるから。ゆっくり休めよ？永瀬の事も頼むな」

海「任せてください！」


またまた紫耀の背中の上に

廉を乗せて、家の中に入って行った。

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