頑張り屋の廉くん10

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廉side

いつも突然襲ってくる、強烈な眠気


俺がもう21年付き合って病気。

さっきも少し休憩した後に、起こってしまった睡眠発作。


ホンマ突然やし、痛みも何もなくて…

言葉を出そうとする間もなく意識がなくなる。


そして遠くの方で、メンバーと

メンバーじゃない人の声が数人聞こえている。


廉「んっ…」

紫「あ、廉起きた？」

廉「うん…」


起きると、さっきまで聞こえとった声の主はおらんくて

ここに居るんはメンバーのみ。


廉「誰か、居った？」

海「あーうん、えっとね…」


俺がそう聞けばメンバーが少し困ったように笑って…


紫「俺が話すよ」


と起き上がった俺の前にしゃがんで

さっきまでの事を話してくれた


廉「そうやったんや…」

紫「うん、廉嫌だ？もし廉がテレビで流れるのが嫌だって言うんだったら俺ら、お願いしてくるよ」


そう優しい笑顔でそう言ってくれた紫耀。


廉「んーん、嫌やない。大丈夫。この前公表してから、あまり病気に関して触れてへんかったから…これを機にちゃんと話したい」

紫「れん…」

海「無理してないよね？」


と不安そうな瞳で、不安そうな声で

聞いてくる海人。


廉「ん、大丈夫やで。ありがと。俺も一度見てみたかったし」

岸「見てみたいって？」

廉「俺が、睡眠発作起こした後、みんながどういう風に動いてくれてんのか」

玄「れん…」


こればっかはしゃーない事やと思ってた。

睡眠発作を起こすと、その前後の記憶が飛ぶし


いつも間にか意識は夢の中に入ってるから


でも起きればちゃんと布団の中におったり

時には誰かの腕の中におったり


昔のように、起きたら冷たい床におった

なんてことは全くなくて…


それは、きっとメンバーが

動いてくれてるからで…


やから、俺も見てみたいんよね。


廉「大丈夫やから、ティアラの子達にも俺の事もっと知ってほしいから」

海「廉…廉はやっぱり優しくていい男！」


そう言って、勢いよく抱き着いてきた海人。

来ると思わんかったから、変な声出たやんか。


海「ぶはっ、何その声笑」

廉「海人が急に来るからやろっ！」

神「はいはい、末っ子ちゃん同士仲良くね〜笑」


とかまるで保育園児と接するように

宥めてくるじん。


海人はそうでも俺はちゃうし！

とか思いながら、でも


俺が病気を患ってることを

話しても離れていかへんかった紫耀たちには


ホンマ感謝してる。

今までの友達は離れてってしまったりしてたから。

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